幸福度日本一の県民は、いったい何を食べてるの? 東京で買える「福井グルメ」を食べつくしてみた!
冬の福井ならではのデザート
食後のデザートは福井の冬の名物・水ようかんだ。
今でも県内80のメーカーがひしめく、福井の水ようかん市場。
福井県が作成した水ようかんに関する冊子によると、「雪が降る寒い時期に、こたつに入って、冷やした水ようかんを食べるのが福井の習わし」。
糖度が低く、腐敗しやすい水ようかんだが、冬の福井では廊下や縁側が自然の冷蔵庫の役割を果たす。そのため、気温の低い時期が「旬」になったといわれているという。
アンテナショップにもいくつも並んでいたが、今回目をつけたのが、「シュトラウス金進堂」(越前市)の水ようかんだ。
ドイツ・ウィーン洋菓子のお店で作られた、水ようかんとしては異質な存在。実は、シュトラウス金進堂はもともと、1924年に創業した和菓子店だったそう。
水ようかんには、一般的な黒糖ではなく、三温糖が使われている。王道とは一線を画す存在ではあるが、美味しさは一級品。
なめらかな水ようかんから放たれる控えめな甘さは、くせになること間違いなし。
実のところ、甘味やようかんが苦手な筆者は、おすすめされるがまま購入して少し後悔もあった。ところが、絶妙な甘さと余韻の少ないさっぱりとした味わいにイチコロ。クラスでは地味で目立たない女の子の魅力に気づき、恋い焦がれた青春を想起させる。
11月から3月頃までしか味わえない、冬の天使。福井の水ようかんを食べるなら今しかない。
食前のおやつから、食後のデザートまで。贅沢な時間を過ごし、大満足の筆者。
ただ、食を通じて、福井への思いはより強まってしまった。やはり現地で、思う存分食べたい!
<企画編集・Jタウンネット>