剥がすとオシャレなんです 「わかりやすさ」と「デザイン性」、どちらも追及した消毒液が生まれた理由
消費者調査の結果を反映
担当者によれば「ハンドラボ」は2014年に発売された製品。当初は変身しないボトルだったが、19年9月に、今回話題となった変身ボトルにリニューアルしたとのこと。
「広範囲のウイルス細菌に効くというラベルの見た目は2014年からほとんど変わっておりません」
としていた。
では、この変身ボトルが誕生したのはなぜなのか。
担当者はその経緯を
「プロの現場で培ったノウハウを反映した『ハンドラボ』は、その性能を分かりやすく消費者へ伝えるため、訴求ポイントを大きく明記したパッケージデザインを採用していました。
その結果、性能を重視する多くの消費者に手に取ってもらうことに成功したものの、消費者調査の結果、パッケージデザインに満足していないということが分かりました。
そこで、店頭では、しっかりと性能をアピールしつつも、購買後は自宅において、感染対策のために手指消毒をしっかりしていただけるよう、いつでも手の届くところに置いていただくことを想定し、生活のシーンに馴染ませるデザイン性を持たせることを考えました。その結果、生まれたのが店頭と家庭内でデザインが変わる『変身ボトル』です」
と説明する。

なお、他にもこのようなデザインの製品はあるのか尋ねたところ、話題となった「ハンドラボ」の携帯用も、外箱と中身でデザインが異なるとのこと。
また、「ウイルス細菌除去スプレー」も、同じくラベルを剥がすとシンプルなデザインになる変身ボトルを採用しているそう。
「今回の反響を受けてデザイン面でのニーズがあると感じましたので、今後の商品開発にも生かしていけたらと思います」
としていた。

最後に、今回「ハンドラボ」のデザインがツイッターで話題となったことについての感想を聞いた。
担当者は
「Twitterで見た社員が数名おりまして、昨日から社内で話題となっておりました。それだけ大きく拡散されているということに、ビックリしているというのが正直な感想です。
SARAYAは1952年の創業より、食品関連や福祉・医療施設といった厳しい衛生対策が求められるプロの現場で感染対策に取り組んでまいりました。
今日では家庭でも手指消毒が必須となりましたが、まだまだ感染は終息していません。少しでも多くの方に手指消毒での感染対策を行っていただけることを期待しています」
とコメントした。