「消費税が●%になった場合...」 書籍の「総額表示」に力技で対応した出版社が話題に→なぜ導入?代表に聞いた
2020.12.15 06:00
自分で工夫できるところは工夫すべき
取材に応じた代表の片岡建さんは、今回こうした価格表示をした理由について、
「自分はもちろん、書店や取り次ぎの方々にも余計な手間をかけさせることになってしまうので、カバーやスリーブなどはずっと変えずに販売していきたいという思いがありました」
と話した。
話題になった価格表示をした本を出版するまでの経緯については、
「ちょうどこの本を製作している時に総額表示義務化の問題を知り、その対策として今回の表示形式を思いつきました。その後、財務省と消費者庁、内閣府の各担当部署に確認を取った上で、この価格表示を取り入れました」
と説明した。
総額表示義務化は出版社などにとっては確かに困る事態だが、「自分たちで工夫できるところまでは工夫していくべきだと思った」とのことだ。
また、ツイッターでの反響について片岡さんは、
「単純に嬉しいですし、この表示の意図をくみ取ってくれる人がいると知って、それも嬉しく思います」
とコメントしている。