クマに遭遇したらどうすれば...? 状況別の対処法をまとめた掲示が「本当に知りたかった情報」だと話題に
鉈よりも「クマ撃退スプレー」を
そこで、恐る恐る例のことを聞いてみた。......やはり鉈は必需品なのだろうか?
「最近は、クマ撃退スプレーの方が一般的だと思います。唐辛子を濃縮したような成分で、さすがのクマも逃げ出すそうです。7メートルくらい前で、クマスプレーを噴射すれば、追い払うことができると聞いています。
鉈は木の枝を払うためには必要だと思いますが、突然クマと出会った場合のためは、クマ撃退スプレーを持ち歩く人が多いのではないでしょうか」
クマ撃退スプレーはエコミュージアムセンターで販売しているのだろうか。「いえいえ、登山用品店やオンライン通販でお買い求めになるのがよろしいかと思います」と自然観察員。
山の中で、ばったり出会うのが、いちばん恐いらしい。急な曲がり角では、前もって手をたたいたり、声を出したりして、警告する方が良いそうだ。クマ除けの鈴も効果があるかもしれないとのこと。
山歩きをする場合は、二人以上のグループで行動して、けっして単独行動はしないこと。地元の自然を熟知したガイドが同行するツアーに参加することをおすすめしたい、と阿寒湖畔エコミュージアムセンター自然観察員は語った。
「クマに組み伏せられたら」「正しい死んだふり」などという項目を熟読して、心配するより、まずクマに出会わないようにするためのノウハウを知ることが重要だという。そういった知恵を身に付けた指導者に引率してもらう方が安心だということだ。
阿寒湖の冬は、ダイヤモンドダストやフロストフラワーなどが人気で、スノーモービルやワカサギ釣りの観光客も多い。スノーシューツアーなども盛んだというが、なるべくツアーに参加される方がいいだろう。
雪の上で、ヒグマの足跡が発見されることもあるからだ。
冬眠しそこねたクマとばったり出会ったりしないように、熟練のツアーガイドの指示に従って、ゆっくり楽しんでもらいたい。