クマに遭遇したらどうすれば...? 状況別の対処法をまとめた掲示が「本当に知りたかった情報」だと話題に
「もしクマが近づいてきたら?」
改めて掲示板を見てみよう。
「出会ってしまったら?」「もしクマが近づいてきたら?」「クマに組み伏せられた場合」「正しい死んだふり」「死んだふりをしても助からない場合」など、シチュエーション別に細かなアドバイスがまとめられている。
ちょっと気になったのは、「そっと鉈を手にする」という項目だ。なた、ナタ、鉈......、あなたは常備しているだろうか。「クマの不心得を諭す呪文を念じ、気持ちを落ち着かせること」という項目もあるが、いったいどんな呪文が効果的なのだろう。
「どんな場合でも、背中を見せて走り出さないこと」とあるが、これが難しそうだ。一目散に逃げ出したくなるにちがいない。「襲いかかられたら、鉈の背部で鼻ずらを滅多打ちすること」とも書かれている。そんな恐ろしいこと、とてもできそうもないが...。
話題になったツイートの投稿者・メン獄さんにも、この掲示の中で、もっとも印象的だった点を聞いてみた。
「鉈がカジュアルに登場しているところですね。必需品なんだな......と驚きました」
やはり、いきなり鉈が登場するところが衝撃だったようだ。
「普段東京にいるので獣害については危険を感じることはないです。釧路湿原を歩いているときは、もし熊に遭遇したらまずいなと思いながら歩いてました」とメン獄さんは語った。
次に、Jタウンネット記者は、このクマ注意の掲示板を設置している阿寒湖畔エコミュージアムセンターに電話で聞いた。
Jタウンネット記者の取材に答えてくれたのは、自然観察員だった。「あのクマの掲示を作ったのはかなり前のことで、その当時の担当者ももう在職していませんので、事情はよく分からないのですよ」と申し訳なさそうに答えた。
「阿寒湖周辺では、クマに遭遇したという話はあまり聞いたことはありません。小学生はランドセルにクマ除けの鈴を付けたり、大人もクマが出そうなところは避けて通るからだと思います。
例えば、クマはドングリやキノコが大好きなのですが、地元の人は、クマが出没しそうな場所は避けるようにしています。クマに出会わないための方策を熟知しているからでしょうね」