どう見ても「鬼滅」のおかげでしょ...とツッコまざるを得ない和菓子コーナーのPOPがこちら
「売れている理由、わかってるでしょ!」
思わずそんなツッコミを入れてしまいたくなるスーパーのPOPが、ツイッターで注目を集めている。
こちらは、ツイッターユーザーの世の字さんが2020年11月23日に撮影した写真。撮影場所は、京都府を中心に展開するスーパー「マツモト」の上桂店(京都市)である。
和菓子が並ぶブースに、「竹水ようかん」の販売を促進するPOPがたっている。
そのPOPには「なぜか売れてます!?」と、驚いた様子のフレーズが。どうやら「竹水ようかん」の売り上げが「なぜか」伸びているらしい。
――本当に理由が分からないのだろうか。画像を見ながら、そんなツッコミを入れた人もいるかもしれない。なぜならPOPに描かれている女の子は竹筒をくわえていて、「何だかくわえたい?」と呟いているからだ。
女の子の名前は、宇治小倉店のキャラクター「茶摘み娘」とのこと。だが、竹筒を咥える少女といったら、「鬼滅の刃」のキャラクター・竈門禰豆子(かまど・ねずこ)だろう。
まさか、シラを切っているのではないだろうか。POPを見た他のユーザーからは、ツイッターに
「挿絵が確信犯w」
「解っているクセに...白々しい」
「何故かどころかよく解ってるじゃん」
といった反応が寄せられている。
コスプレグッズとして使って欲しいそうで...
11月24日、Jタウンネットはスーパー「マツモト」の運営会社・マツモトの仕入れ担当者に詳しい話を聞いみた。
「竹水ようかん」のPOPを、なぜ設置しているのだろうか。マツモトでは、京都・丹波の地域で寒い時期になると出回る「丁稚ようかん」を秋頃から名物商品に据えている。丁稚ようかんを販売する流れで、「竹水ようかん」も売っているという。
「最近では、竹筒から『鬼滅の刃』のキャラクターである禰豆子さんをイメージされる方が増えています。お客様にご購入していただいて、残った竹筒で、お子さんなどにコスプレしていただいたり、年賀はがきなどで、くわえているお写真を二次利用していただいたりできれば...、と思っております」(仕入れ担当者)
このPOPは「竹水ようかん」を販売している店舗に設置しているという。作ったのは販促担当者で、「鬼滅の刃」はもちろん知っていたそうだ。お客さんに「どういうことなのだろう」と立ち止まってもらうことを狙ったという。
POPに映っている竹筒をくわえる女の子は、18年7月頃に宇治小倉店が開店した時に作ったキャラクターとのこと。
20年11月14日頃からPOPを設置し、全店舗で400本(24日取材時点)程度売れているという。昨年は「竹水ようかん」を販売していなかったため、比較はできないが「個人的には多い数字だと思います」と仕入れ担当者。
竹筒をくわえて、「鬼滅」ごっこをしてみるのはどうだろうか。