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「このままでは全てがおしまいDEATH」 自虐ポスターで話題の商店街、今度はゾンビタウンになってしまう

横田 絢

横田 絢

2020.10.20 17:00
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商店街スタッフも、地域の人も、一緒に元気にしたい

同商店街はもともと、洋菓子が人気の「ルタオ」(LeTAO)が本店を構えるほか、ガラス細工など土産物屋や飲食店が多く、遠方からやってくる人をターゲットにした「観光商店街」だった。そのため、地元の人が利用することは少なかったが、今回のイベントは地域の人、特にファミリー層をターゲットにしているという。

ハロウィンの飾り付けをした商店街をゲームしながら回遊する子供向けの企画も準備されている。子供たちが、「堺町通りで苦しむお店のゴースト達」(各店のスタッフが仮装)に声をかけながら様々な店を巡ることで、最後に「ハロウィンお菓子袋」が貰える仕組みだそう。

「僕らが苦しむゴースト、ゾンビなので、逆に元気を与えて欲しいという切実な思いもあります。
お店の人も苦しい状況なので、子供に声をかけてもらえればお店の人も元気になれるんじゃないか。
ファミリーの方でもイベントを通してお菓子をもらえて、嬉しかったら、また来ようとなるかな、という狙いですね」

商店街で働く人にとっても、訪れる利用客にとっても、互いにメリットがある仕掛けになれば、と坂口さん。

売り上げの減少は経営者の悩みの種だが、現場のスタッフにとっては、「目の前にお客さんがいないことが一番辛いと思うんです」。

「やっぱりお客さんがくるということがとても大事なんだということを、お店の方に肌感覚で再認識してもらえれば。
それがお客さんに喜んで帰ってもらえて、地域の人にも、外から来るお客さんにも愛されることにつながるんじゃないかな、と」(坂口さん)

現在はそのためのきっかけを作っている最中だという。今回のイベントへの意気込みを聞くと、

「本当に街を盛り上げたいという一心ですね。
働くスタッフも、また来ていただけるお客様も、みんなで喜んでいただいて。特に地域の皆様もそうですね。
楽しんで喜んで盛り上がって、この暗い世の中に風穴...までは開けられないとは思いますけど、少しでもこういうことをやるっていうのが楽しいって思っていただければいいかな、と思います。
うちの商店街だけがよくなればいいとは思わないし、うちの商店街だけ頑張っても意味ないと思うんですよ。前例を作ることで、全国的にこういうことやっていいんだ、イベントとかもできるんだ、となると、地域全体の経済に影響してくることだと思うので。
僕らのは、所詮一イベントで、地域で盛り上がれば、というものなんですけど、それがどんどんどんどん波及していくということが日本全体にとっていいことだと思っています」

と話した。

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