「間違えたら富士山越え」...? 山梨と静岡の2か所にある「富士山世界遺産センター」が完全に初見殺しだった
「静岡と間違えられる方はいます」
南館と北館で構成される山梨県立富士山世界遺産センターは2016年6月に開館。公式サイトに掲載されている紹介ムービーには「富士山の保全活動や調査研究、観光振興に寄与する施設」とある。
南館には和紙で作られた直径15メートル、高さ3メートルの富士山が設置されているのが特徴だ。
一方、北棟、西棟、展示棟から構成される静岡県富士山世界遺産センターは、17年12月に開館。富士宮市の公式サイトによると、こちらも富士山の保護・管理、調査研究、情報発信などを目的としている。
1階から5階には螺旋スロープが設置され、壁面に投影される富士山の登山道を見ながら擬似登山体験ができるのが特徴だ。
これまで、お互いがもう一方の富士山世界遺産センターと間違えられたことはあったのだろうか。
山梨県立富士山世界遺産センターの指定管理者となっている企業・ピカ(富士河口湖町)の担当者に聞いてみると、
「静岡の富士山世界遺産センターと間違えられる方はいますね。一般の方から連絡が来たりします」
電話の掛け間違いはあるが、来館することはほとんどないという。
また、静岡県富士山世界遺産センター企画総務課の担当者に聞くと、
「こちらもございます。『予約しましたが...』と電話がきても、こちらには予約が入っていなかったりします。その場合は、山梨のセンターを予約されたのかなと」
静岡の富士山世界遺産センターでは、団体(20名以上)の来館には事前予約が必要。予約先を間違えたのか、あるいは確認の際に電話番号を間違えたのか...。いずれにせよ、間違える人がいるというのは事実だ。