ブドウを長持ちさせるには「一粒の生贄」が有効らしい 一体なぜ?果物のプロに聞いてみた
2020.10.01 06:00
「切り花と同じ原理」
18日、Jタウンネット編集部が投稿者に話を聞いたところ、写真のブドウは「ナガノパープル」という品種。届いてからまだ2日目のため、効果のほどは分からないとのことだった。
この方法は、本当に有効なのだろうか。
それを確かめるべく、Jタウンネットは30日、青果のプロである園芸会社・国華園(大阪府和泉市)のツイッター担当者を取材し、話を聞いた。
担当者は
「実際に試したことがないので、何日持つかなど具体的なことは分からない」
とした上で、この方法について
「切り花と同じ原理かと思います。花も、軸を斜めに切って水につけると水を吸い上げて長持ちするんですが、それをブドウでやっている形です。ブドウは中身がほぼ水分ですし、そこに養分も混ざっている分、普通の水につけるよりもいいんじゃないでしょうか。ブドウは形状的に、房を花瓶にさしたりするのはなかなか大変ですから......」
と話す。そしてこの方法が効果的なのは、今回投稿されたブドウのように軸が緑色のものだそう。これはブドウの鮮度が高い証拠だ。
「農園から直送のものなどであれば、このように軸が新鮮なので水を吸い上げて長持ちさせてくれる可能性が高まります。しかし、一般的に店頭で並んでいるブドウはどうしても時間が経って軸が茶色っぽくなってしまっているものがあり、そういったものではあまり効果がないのではと思います」
と担当者。スーパーなどで、長持ちするブドウを購入したい場合は軸ができるだけ緑に近い新鮮なものを選ぶといいそうだ。
また、この方法を試す場合、軸から一番遠い一番下の粒を生贄(?)にするのがオススメだそう。
その理由として担当者は
「ブドウは枝から遠いところが一番甘くないので、そこから使うのが一番合理的かなと思います。甘い部分は食べないともったいないですよね」
と説明した。