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ブドウを長持ちさせるには「一粒の生贄」が有効らしい 一体なぜ?果物のプロに聞いてみた

井上 慧果

井上 慧果

2020.10.01 06:00
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秋の味覚、ブドウ。この時期はお店で目にすることも多く、つい食べたくなるものだ。

しかし、巨峰やマスカットなど粒の大きいものは結構ボリュームがあり、房で買うと一度には食べきれない...。そんな経験をしたことはないだろうか。

ツイッターでは、とあるユーザーが投稿した「ブドウを長持ちさせる方法」が話題となっている。そのユーザーはブドウを購入した際に同封されていた説明書きに従って、その方法を試したそうなのだが、その様子が何とも「切ない」のだ。

その実際の様子が、こちらだ。

一粒が犠牲に...(画像は投稿者提供)
一粒が犠牲に...(画像は投稿者提供)

これは2020年9月16日、ツイッターに

「同封されてた説明書きに『枝を斜めに切って一粒刺しておくとそれを養分とするので長く楽しめるよ』とあったんだけど......なんだろうこの気持ち......」

というコメントとともに投稿された画像だ。

房から伸びた緑色の軸に、実が一粒刺さっている。

この一粒の実を養分にすることで、他の果実が長持ちする、というのだが、確かにこれは何ともいえない気持ちになってしまう......。

この投稿にツイッターでは

「ワンオペ勤務...」
「共食い...」
「ここは俺に任せて先にいけって感じだな」
「生贄になっている粒が、心なしか少ししぼんでいるように見える」
「One for All だけど、All for Oneではない、せつない」
「1人を犠牲にして多くの幸福を得ようとする人という皮肉にも今の社会を表した図」

と、このブドウの様子を様々なものに重ねるユーザーや、「試してみる!」といった声が寄せられている。

「切り花と同じ原理」

18日、Jタウンネット編集部が投稿者に話を聞いたところ、写真のブドウは「ナガノパープル」という品種。届いてからまだ2日目のため、効果のほどは分からないとのことだった。

この方法は、本当に有効なのだろうか。

それを確かめるべく、Jタウンネットは30日、青果のプロである園芸会社・国華園(大阪府和泉市)のツイッター担当者を取材し、話を聞いた。

担当者は

「実際に試したことがないので、何日持つかなど具体的なことは分からない」

とした上で、この方法について

「切り花と同じ原理かと思います。花も、軸を斜めに切って水につけると水を吸い上げて長持ちするんですが、それをブドウでやっている形です。ブドウは中身がほぼ水分ですし、そこに養分も混ざっている分、普通の水につけるよりもいいんじゃないでしょうか。ブドウは形状的に、房を花瓶にさしたりするのはなかなか大変ですから......」

と話す。そしてこの方法が効果的なのは、今回投稿されたブドウのように軸が緑色のものだそう。これはブドウの鮮度が高い証拠だ。

「農園から直送のものなどであれば、このように軸が新鮮なので水を吸い上げて長持ちさせてくれる可能性が高まります。しかし、一般的に店頭で並んでいるブドウはどうしても時間が経って軸が茶色っぽくなってしまっているものがあり、そういったものではあまり効果がないのではと思います」

と担当者。スーパーなどで、長持ちするブドウを購入したい場合は軸ができるだけ緑に近い新鮮なものを選ぶといいそうだ。

オススメはここ(画像は投稿者提供、編集部で一部加工)
オススメはここ(画像は投稿者提供、編集部で一部加工)

また、この方法を試す場合、軸から一番遠い一番下の粒を生贄(?)にするのがオススメだそう。

その理由として担当者は

「ブドウは枝から遠いところが一番甘くないので、そこから使うのが一番合理的かなと思います。甘い部分は食べないともったいないですよね」

と説明した。

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