「辞めたいなら代わり探してきて」 年金相談センターで発見された「ブラックすぎる桃太郎」が話題に→これは一体何?配布元に聞いた
2020.09.15 06:00
正義のヒーローをあえて悪役に
どうしてこんなユニークなモチーフが誕生したのか。Jタウンネットは全国社会保険労務士会連合会の広報担当者を取材し、11日に回答を得た。
まずは、なぜ桃太郎をテーマにしたのか。気になる誕生経緯を聞いてみた。
広報担当者は
「本件は、当初大学生にターゲットを絞り、社労士の認知を高め、その先に社労士試験を受験したいと思ってもらえるよう、大学食堂の学食トレイに張り付けられる広報素材として作成し、それに併せてWebサイトを公開いたしました。
大学への広報でしたので、学生の皆様が親しみを感じる題材として、桃太郎を選択し、正義のヒーロー桃太郎をあえて悪役にし、ブラックユーモアをまじえ、目を引く設定を考えました」
とする。アルバイトの労働環境相談を通して、社労士への認知、理解を深めてほしいというねらいがあったようだ。確かに大学生を対象としているのであれば、こういったモチーフの方が分かりやすいだろう。
この広報は2018年のもの。今回の話題のきっかけとなったポケットティッシュの設置場所については
「各都道府県の社会保険労務士会等に設置しておりますが、本件を行ったのが2年前のことですので、現在は手に入れることが出来る場所はあまりないかもしれません」
とのことだった。
また、広報担当者はこのブラックな桃太郎のポケットティッシュがツイッターで話題になったことについては「存じ上げませんでした」とした上で、
「本広報は2年前のもので、今話題になるとは思っておりませんでしたが、より多くの皆さんに知っていただき、トラブル解決のお手伝いが出来ればこれに勝る喜びはございません。
また、今回取材をいただいたことで、TwitterをはじめとするSNSの拡散力を強く感じましたので、今後周知方法を工夫していきたいと思います」
とコメントした。