昔は「蒸し風呂」で着用した
金沢市竪町にある「ゑり華」は、金沢初の加賀友禅専門店。お店には加賀友禅の浴衣がたくさん並んでいます。
ゑり華の店主によれば、浴衣はかつて入浴の際に着ていました。昔のお風呂は蒸し風呂だったので、裸でいるわけにはいかない。その時に浴衣を着ていたといいます。
また、浴衣の起源は平安時代で、貴族だけが「ゆかたぴら」(浴衣の語源)をお風呂で使用していました。徐々に銭湯が普及してきて、風呂上がりにも着て外出するようになったわけです。
入浴時に着用なので、「浴」の字が使われたのですね。
(ライター:りえ160)