東尋坊って崖だけでしょ?→誤解です ドローン遊覧飛行に隠れザウルス...あなたの知らない「福井の魅力」教えます
旅の最後は温泉と決まっている
「崖」だけじゃない東尋坊の魅力は、まだある。
もう少し「食」をご紹介する。東尋坊商店街にひと際目を引く店がある。越前がにの看板が目印の「やまに水産」だ。
福井といったら越前がに。そういきたいところだが、夏場はシーズン外。それでも、新鮮な魚介を使った網焼きや海鮮丼などを味わうことができる。
注文したのは店員オススメの「海鮮丼なぎさ汁付」と「はまぐり」。
海鮮丼にはマグロや鯛、甘えびやイクラ、ウニといった新鮮な魚介がたっぷり。はまぐりはレモンを垂らすと塩気と酸味が程よく混ざり合い、口の中はミルク風味に。
身体に潮風を浴び、舌で海鮮モノを味わいつくした筆者。
最後は、やっぱり温泉だろう。
東尋坊から車で8分ほど。「東尋坊温泉三国観光ホテル」を日帰りプランで利用した。
温泉を案内してくれたのは営業部支配人の谷口不二彦(56)さんだ。
脱衣所からドアを開き、数メートル歩くと目に飛び込むのは8角で囲まれた「龍翔の湯」。天井の窓から降り注がれる日の光で湯はクリアブルー色に。
湯の温度は42度で、夏場は子供や海で日にあたって来る人が多いため41度にするという。
大きな湯銭の両手には季節に合わせて草木の色が変化する露天風呂「風月の湯」と、畳が敷き詰められた「和畳の湯」がある。
畳の湯...?なかなかお目にかかることは少ないのではないだろうか。
温度は39度。寝ながらゆっくりと入っていただくために、低めに設定しているという。注目すべきは、和畳。吸水性の高いセラミックスを使用し、滴った水滴は一瞬で消える仕組みになっている。どんなに足裏が濡れていても、滑りにくいのだ。
開放感は抜群に高く、畳の湯の奥にあるミストサウナで体を温めた後に、大の字で畳に寝転がるのは、至福のひと時である。窓からこぼれる外気を全身に浴びてみてはいかがだろうか。
見て、食べて、飲んで、入浴して...
東尋坊は断崖絶壁だけじゃない、魅力満点なスポットだ――そう自信をもってオススメできる。そんな旅だった。
<企画編集・Jタウンネット>