東尋坊って崖だけでしょ?→誤解です ドローン遊覧飛行に隠れザウルス...あなたの知らない「福井の魅力」教えます
150メートルの上空から東尋坊を見る
流石にヘリコプターを飛ばして、眺めることは難しい(予算的に...)。
ところが、あるサービスを使うと地上150メートルの高さから東尋坊を一望できるという。
こちらの写真をご覧いただきたい。
テーブルに肘をつき、頭に白い機械を装着している男3人組が見えるだろう。何をしているか、分かるだろうか(ちなみに筆者は一番右に座っている)。
筆者の後ろにあるポスターに注目してほしい。そこには、デカデカとした文字で
「ドローンVRとVRゴーグルで疑似遊覧飛行体験 大迫力のリアルタイム映像」
と書かれている。そう、筆者はドローンを上空に飛ばして、その映像を生で見ることができるサービスを体験中なのだ。
百聞は一見に如かず。まずは、東尋坊の全貌がこちらである。
いかがだろうか。あれほど大きく見えた断崖絶壁が、まるでミニチュアのように小さく見える。東尋坊は、こんな姿をしていたのである。
真上から見た景色は、これまた圧巻だ。サービスを提供しているのは、バーチャルスカイ代表の上野浩幸さん(56)である。
真剣な面持ちで、目線を上にやっている。手元にあるのは、コントローラーだ。
ピコピコとゲームをしているわけではない。目線の先には、離陸中のドローンがあるのである。
大学では、機械工学を学んでいたという上野さん。電子工作などを趣味でやっているそうで、ドローンがリアルタイムで撮影する光景を、VRゴーグルに出力させているのだ。
「装置などもすべて、自分で独自で開発しました。音声や画像を回路で分配して、複数の方に楽しんでいただけます」
サービスを始めた理由は、自身がかつてパラグライダーをしていた時にさかのぼるという。空から見える景色が綺麗で「そんな素晴らしい景色を多くの人と共有できないか」と思い事業を立ち上げ。上野さんの出身は福井県で、地元に貢献したかった気持ちもあるという。
「やっぱり東尋坊は、福井県で一番の観光地。その魅力をより高める貢献が出来たらと思っています」
ところで上空から見た、こちらの写真。先ほど遊覧船で「隠れザウルス」を発見できた筆者は、岩先(ちょうど白波立つところ)が恐竜の足のようにも、見えてしまった。こんなことを伝えてみると、認識はしていたそうで
「ドローンで上から見下ろして初めて分かりましたね。こんなふうに見えるんだなって。下からでは気づかないですよね笑。新しい発見でした。最初に飛ばしたときに、すぐわかりました。お客さんも、初めてのことだと思うので、楽しんでいただけているのかなと思いますね」
と話した。上野さんはVRゴーグルとドローンの組み合わせで、東尋坊を「見る」ことについて
「観光船に乗ったときの様子と、空から俯瞰(ふかん)したとき、また自分が直に岩場に立って見た様子、多面的な景色の見方がありますよね。そのチョイスを増やすことによって、お客さんにとって印象深い観光につながればいいなと思いますね」
と述べた。足腰が悪いという人や高所恐怖症の人は、岩場まで行かずとも、東尋坊の広大さを味わうことができることだろう。
ここまで、東尋坊を岩場から、遊覧船から、そしてドローンを使って上空から楽しんだ。
皆さんは、どこから見た景色が一番きれいだと思っただろうか。