アサガオはどうして朝に咲くの?
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2020年8月17日放送の「なぞの細道」のコーナーで、アサガオについての話題が出ていました。
夏休みの宿題の定番でもあるアサガオの栽培。その名の通り朝に咲く花ですが、その理由は何なのでしょうか?
アサガオは省エネ
アサガオと聞けば、石川県民なら俳人・加賀の千代女(ちよじょ)を思い出します。「朝顔や つるべ取られて もらひ水」の句は有名です。
加賀の千代女は松尾芭蕉が奥の細道の旅で石川に来た14年後、1703年に現在の白山市に生まれました。芭蕉の弟子である各務支考(かがみ・しこう)がその才能を絶賛しました。
現在でも千代女の故郷ではこの時期になるとアサガオの展示会が行われています。江戸時代から品種改良が盛んで、巨大なアサガオなどいろいろな品種を楽しむことができます。
さて、そのアサガオは日照時間が短くなると花が咲き始める短日植物。花が咲くのは日没から9~10時間後だといいます。
これは夜のうちに花を咲かせるチカラになる物質を溜めているからなのだそうです。
そして、朝に咲いたときは花びらがうるおっていますが、水分が蒸発して短命に終わってしまいます。
朝咲くと言うことは、朝早く活動する昆虫たちに花粉を運んでもらう有利性があります。用事が済んだら花がしぼんでしまうという省エネな花でもあるんです。
また、アサガオが夏休みの宿題に好まれる理由は、「種を植えてから成長が早い」「どんどん成長して変化が大きく観察に適している」「早起きや水やリなどの習慣がつく」「押し花にも適している」「種は翌年にもつかる」などの利点があるからだそう。
アサガオがもっと身近に感じられるようになりましたね。
(ライター:りえ160)