動物好きにはたまらない! 宿のニャンコと一晩過ごせる「猫付き旅館」が話題に→なぜ誕生?オーナーの思いを聞いた
「猫を飼うとはどういうことか知ってほしい」
猫と泊まれる宿はどうして誕生したのか。
Jタウンネットは12日、まいきゃっと湯河原店を運営するオールマイティーの落昭弘代表を取材し、話を聞いた。
まいきゃっと湯河原店がオープンしたのは、2017年7月。
オープン以前から、横浜市内にある会社の事務所の2階で猫カフェ「まいきゃっと横浜店」を運営していたという。
落代表は
「そのとき、お客さんの幼稚園生の男の子に『猫と一緒に泊まりたい』って言われたことがあって。猫カフェに泊まるなんてさすがに無理だなあと思ってたんですけど、『旅館ならそれが叶うんじゃないか?』と思いついたんです」
と猫と泊まれる宿をオープンした経緯を話す。
湯河原店には現在25匹の猫がいる。その内、一緒に「トライアル」で宿泊ができるのは選抜された16~18匹。
猫たちは、まいきゃっとで生まれた子がほとんどだという。
「全ての猫を、動物の取り扱いの資格を持ったスタッフがしっかり管理しています」(落代表)
今回話題になった宿泊トライアルについて、代表は
「オープン当初は色々と手探りで、トライアルではなく猫を貸し出し、という形にしていたのですが、そうすると『お金を払って借りているのだから何をしてもいいだろう』とあまり良くない扱いをする方もいらっしゃったりして、色々と問題があったんです。
そのため、現在は、猫と一緒に泊まることでお客様の方にもリスクがあるんだ、としっかりお伝えした上で、そちらを了承してくださる方にトライアルをして頂いております。
猫を飼うとはどういうことなのか、についても知って頂ければと思っています」
と話す。
ウェブサイトにも、
「お客様の衣装や貴重品などに粗相をする場合もございます」
「当館の猫ちゃんが館内で起こす全ての事象は免責となります」
などがトライアルの注意事項として記載されていた。
ちなみに、トライアルでは、「里親としてお世話を体験する」とのことだが、一緒に過ごした猫ちゃんを引き取ることは可能なのか。
落代表に聞いてみると
「どうしてもこの子が気に入ったのでご自宅に迎えいれたい、という方には、きちんと猫を育てられる環境にあるのかどうか、経済状況なども含めてさせていただいた上で、販売する場合もあります。
猫を育てるにあたり、今後医療費などがかかってくることもあるので、そういった面でもきちんと最後まで猫を育てる覚悟や責任をお持ちの方にしか、お譲りしないことにしています」
とのこと。うわべだけではない、猫ちゃんたちへの強い愛情を感じる。
運営法人のオールマイティーは輸入自動車の販売を事業の根幹としているため、まいきゃっとの事業から利益を出す必要がないそうだ。