移住はもう「下見なし」の時代に...? 北九州市の「オンライン移住相談」が手軽すぎて最高だった
オンラインで移住相談を「気軽」に
市によると、「『シニアが住みたい街ランキングNo.1』(※)になったこともあり、移住相談はシニア世代が多かった」という。(※=宝島社「田舎暮らしの本」2019年2月号、2019年版 住みたい田舎ベストランキング)
たとえば、市が移住支援の一環として実施している「お試し居住」。これは本格移住の前に、お試しで北九州市での暮らしが体験できるというものだが、19年は50代以上の利用者が全体の4分の3を占めていた。
もっと幅広く、若い世代にもぜひ北九州市に住んでほしい。
そんな思いから、市が始めたのがオンライン移住相談。北九州市へのUターン者であり、地元でもさまざまな事業を行い、以前から個人で移住相談に乗っていたという菊池さんの協力を仰いだ。市の担当者は
「若い人は対面でかっちり話すよりはこうやって少し距離を取って気軽に話せるほうがいいと思うんですよね」
と話す。
また、移住に対する本気度がそこまで高くない人でも、オンラインであれば気軽に相談できるのでは、といった狙いもある。
「オンライン移住相談はとにかく手軽なのが魅力だと思います。オンラインにすることで移住相談のハードルが下がれば、と思います」(市担当者)
確かに、役所のようなかっちりした場所で対面相談......となるとなかなか行きづらい。
そう考えると、自宅で気軽にできるオンライン相談はだいぶハードルが下がるだろう。筆者も、今回実際にやってみて、画面上での会話はほどよくリラックスできたので、気になることを存分に聞くことができた。
菊池さんは、オンライン移住の相談員として
「友達に電話をかけるぐらい気楽に相談してほしい。このオンライン移住相談が新しい生き方をしたい人、環境を変えたい人にとって何かのきっかけになれば嬉しいです」
との思いを話す。
8月からは、菊池さんの営むゲストハウス「PORTO(ポルト)」で、「手軽に」お試し居住やテレワークできるようなプランも計画しているそうだ。
新型コロナウイルスをきっかけに、社会も生活も変わり始めている。
まずは北九州市でお試し居住してみるのもありかもしれない。小倉からのテレワーク、会社的には許されるのだろうか......。オンライン移住相談をしてみたら、自分の新しい生き方に可能性を見出した筆者だった。
北九州市のオンライン移住相談はこちらから。
<企画編集:Jタウンネット>