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送り主不明の小包を開けたら、落としたはずの財布が...! まさかの届け物に「世の中捨てたもんじゃない」

横田 絢

横田 絢

2020.06.05 17:00
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「●●でサイフ拾った者です」

差出人不明のスマートレターを開けたら、なくしたと思っていた財布とともに、そんな一文で始まる手紙が入っていた。

まるでドラマのような話だが、これは兵庫県在住のツイッターユーザー、建伸さん(@k_818_)が実際に体験した出来事だ。

手紙こう続く。

「サイフの周りにカード等散乱してたので
ある程度見える範囲の物は拾って直しましたが全部そろってるか確認お願いします。
次の日が仕事のため、警察署に行く時間が無かったので郵送させてもらいました。
これから気をつけてくださいね。
サイフ落とさないように!!!」

財布を拾ってくれただけでなく、どういうわけか中から出てしまっていたカード類も拾い集めてくれたという、正体不明の送り主。これからは気をつけるように、という忠告まで添えてくれている。

建伸さんが「お礼をしたい」と、2020年6月2日に届いた小包と中に入っていた手紙と財布の写真をツイートしたところ、約2万件のリツイートと、約5万件のいいね(5日昼現在)を集めるなど話題になった。

建伸さんのツイートより(編集部でトリミング)
建伸さんのツイートより(編集部でトリミング)

投稿には、

「世の中捨てたもんじゃないですね!めちゃくちゃ良い人ですね!
こういう人が増えたらいいですね!」
「こういう人と会うと生きるのも悪くないなって思うよね!」
「優しい人に拾ってもらってよかったですね〜ほっこりしました、、、、」

など、送り主の行動に感動するコメントが多く寄せられている。

送り主に伝えたい感謝の言葉

5日、Jタウンネットの取材に応じた建伸さんによると、財布は1日、川西市内でなくした物。財布の中には住所が分かるものが入っていたそうで、送り主はそれを見て郵送してきたようだ。

スマートレターの依頼主欄にも、中に入っていた手紙にも、送り主の情報は一切書かれていなかったという。

空白の依頼主欄(建伸さんのツイートより)
空白の依頼主欄(建伸さんのツイートより)

残念ながら現金は無くなっていたが、その他のカードなどは全て入っていたそう。財布が手元に届いたことについて、

「誰かが仕組んだと思うほどの奇跡だなと思いました。
送り主がわからないのでどうしようもなく、これからは人に優しさを与えられる行動をしていきたいなと心底思いました」

と建伸さん。送り主に伝えたいことはあるか尋ねたところ、

「わざわざ郵送料まで払って届けてくださいましてありがとうございます。正直財布を拾ったところで何もしなくても誰も見てないし、悪くないことだとは思います。そこで自分自身の意思でその行動が取れていることを尊敬します。
このたびはほんとうにありがとうございました」

とのことだった。

とはいえ、知らない人から突然荷物が届く、という状況に恐怖を覚える人も少なくない。

財布が落ちているのを見つけたら、本人に直接届けるよりも、駅や店なら施設の管理者、路上なら警察署や交番、駐在所に届けるのが確実だろう。すぐに警察に行く時間がなければ、大事に保管しておいてできるだけ早く届ける、というのでもいいかもしれない。

持ち主にとっては、無事に手元に戻ってくることが一番嬉しいはずだ。

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