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「崩落事故、もう2度と起こさない」 最新技術で危険を予測...広島県の決意と挑戦

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2020.05.08 12:00
提供元:広島県

「防げなかった」事故の現場は

20年3月26日、筆者は国道191号の崩落現場を訪れた。

白くなっているのが崩落部分
白くなっているのが崩落部分

山間部とはいえ集落がぽつりぽつりと存在し、交通量もそれなりにある。

最大2メートルの深さまで崩れたという法面はすでにコンクリートで固めてあり、その上からは杭のようなグラウンドアンカーで固定、さらにロックネットで覆われている。工事された箇所は遠くから見ても一目でわかるようになっている。

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固定されている
固定されている

後に県の職員に聞いたところ、「ここまでやれば数十年は大丈夫」とのことだ。

現場から少し離れたところでは「走行注意 落石の恐れ」と電光掲示板が立っている。場所によっては集落のすぐ近くまで山肌が迫り、崩落はけっして他人ごとではない。

「落石の恐れ」と注意喚起
「落石の恐れ」と注意喚起

前回の事故では、亀裂の多い斜面の不安定化が進み、岩盤の緩みが進行。降雨が引き金となり崩壊した。最大深さ2メートルと大きく崩れた岩塊はロックネットの許容量を超え、末端から道路に流出したという。

この「緩み」にもっと早く気づくことができれば、崩壊するまえに対策が打てたかもしれない。

しかし斜面状況や構造物の日常的なパトロールは、職員などが「目視」で行っており、崩落や落石を事前に予測し対応することは困難。そこで県は、各企業や団体の持つ技術力を駆使した、崩落予測を実現する提案を募集したわけだ。

法面の崩落、どうやって予測する?
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