「入居燕募集中」 どうしてもツバメに来てもらいたい看板屋による「プロの犯行」がこちら
内見燕あらわる
23日、Jタウンネット編集部の取材にサインズシュウさんは、
「コロナで鬱陶しい書き込みばかりなので、ほんわかする話題を提供できれば、と思って」
と看板をかけた意図を明かした。看板は「アクリル板にカッティングシート(編注=接着剤付きのシート)の切文字貼り」で作ったという。
普段ツイッターやYouTubeに筆で文字を書いていく動画をアップし、「手書きが出来る看板屋の最後の世代の職人」を名乗るサインズシュウさんだが、手書き看板だけが専門ではない。
「私は手書き専門でやっている訳ではなく、看板全般をやってますので、何でもできます。
この様に『すぐ使う』物には乾燥の必要の無いシート切文字貼りの方が適しています」
とのことで、今回の形になったそうだ。ツバメに入居してもらいたい理由は、「鳥が好きだから」。
「燕に来て貰いたいと考えてる人は結構多いですよ」
とサインズシュウさん。看板の上にある茶色い半円はツバメが巣を作りやすいように設置したもの。
外壁に元から取り付けてあったかのようにしっくりくるが、なんと段ボール製らしい。さすが看板職人、手先が器用だ。
実は、台座の設置などは数年前から行っていたのだが、大きさや位置がツバメにとって最適ではないと知り、新しく作り直したのだという。これまでは、たまにやってはくるものの、入居には至らなかったらしい。
ツイッターでその悩みをつぶやいたところ、複数のユーザーからアドバイスが寄せられた。
その声を元に、台をより天井の近くに移設したり、段ボールの覆いを作ったりと改築が進められ、ツバメも早速内見に現れた。
段ボールの覆いを設置してからも、ツバメは内見にやってきているらしい。サインズシュウさんのお店の前でツバメの子育てを見られる日は近そうだ。