「コロナ不況」から飲食店を救う秘策 広島で誕生した「未来チケット」とは
[みみよりライブ 5up-広島ホームテレビ]2020年4月6日放送「徹底ツイキュウ!なるほどニュース」のコーナーでは、広島で生まれた「未来チケット」という取り組みを紹介していました。
新型コロナウイルスの拡大によって、大きく影響を受けている外食産業。広島市の中小企業支援センターには、260件を超える飲食店から相談が寄せられているそうです。
信頼で飲食店を支えるチケット
そんな中で話題になっているのが、「ひろしま飲食店 未来チケット」。飲食店を応援し、街の活気を取り戻そうと、ボランティアによって考案されたものです。
お客さんは「将来お店を利用します」ということでチケットを購入してもらい、気に入っているお店を支えるという仕組みです。
中区本川町にある飲食店・ながせ。昼は定食ランチ、夜は居酒屋として営業しているのですが、客は去年に比べて3~4割減ってしまったといいます。店主は「家賃とかいろんなものがかかってきますので、人は来なくても固定費はかかるとお店を保つのは難しい現実がある」と話していました。
そこで4月3日から1枚2000円のチケットを販売したところ、すでに20枚ほど売れたそう。
「売上がない時も現金が手に入る、っていうのと、また来るからね、と言っていただけたら気持ちの面で励みになり、金額以上に勇気をもらえるところはあります」
と店主。飲食店はお客さんが減ると、運転資金も捻出できない状況になります。
未来チケットを購入してもらうことにより、一旦は飲食店にお金が入る、という形に。お客さんはコロナ問題が落ち着いたらお店へ行き、チケットを使うことができます。
県内では12店舗が参加。チケットはボランティア考案ですが、発行するのは飲食店。
1枚2000円で、購入したお店のみで利用可能で、1人1回1枚まで、という仕組みになっています。
チケット購入者は自己責任。万が一廃業しても保証はなありません。発行はお店の責任で、金銭のやりとりはお店でやるという形になっています。
飲食店、お客さんの信頼関係で成り立つ未来チケット。苦境を乗り越え、支え合うことが大切ですね。
(ライター:tama35)