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在宅ワークで曜日感覚が曖昧に...? そんな悩みを解決する「自衛隊カレー」に注目

松葉 純一

松葉 純一

2020.04.11 20:00
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緊急事態宣言も発令され、新型コロナウイルス対策のため、在宅ワークに入った人も多いだろう。通勤地獄から解放されたのは良いが、自宅でのPC作業に、まだどうも慣れない。落ち着かない、しっくりこない、集中力が続かない、何曜日だか分からなくなる......、などと嘆いている人もいるかもしれない。

そんな中、次のようなツイートが、2020年4月8日に投稿され、話題となっている。

「在宅ワークで曜日感覚がなくなると、身体や心が不調になるから、金曜日はカレーを作って曜日感覚を保つというのはどうかな」というお父さんのアドバイスを紹介している。お父上は航空自衛隊勤務だったとのこと。

「海上自衛隊のカレーのレシピなら公開されているよ」と付け加えてくれたそうだ。

このツイートには8万件を超える「いいね」が付けられ、いまも拡散中だ。

Jタウンネット編集部は、投稿者のswenbay(@michaelsenbay)さんに詳しい話を聞いた。

海自サイトでレシピも公開中

おうみビーフカレー (海上自衛隊公式サイト「艦めし」より)
おうみビーフカレー (海上自衛隊公式サイト「艦めし」より)

投稿者「swenbay」さんに、お父上は自衛隊に勤務されていたのですか? と聞くと、

「航空自衛官として勤務し、55歳で退役しました。退役時は航空自衛隊○○基地に所属し、整備を担当していました。現在は刀剣乱舞のゲームをやりながら、保育園バスの運転手をしています。父が好きなカレーは母が作るカレーで、カレーの発音が『GLAY』と同じ発音で少し変です」(伏字は編集部)

と答えた。航空自衛隊で整備士をされていたとのこと。いかにも優しそうなお父上だ。海上自衛隊のカレーのことを思い出して、アドバイスしてくれたようだ。

海上自衛隊のカレーレシピは、海上自衛隊のサイトの中で、「艦めし」とういうコーナーがあり、そこで29種類のカレーが公開されている。どれもおいしそうだが、swenbayさんのお気に入りは何だろう?

「私が好きなカレーは『補給艦おうみ』のおうみビーフカレー(写真上)です。お子様ランチの旗が立てられているのが可愛いくて、食べてみたいですね」

おうみビーフカレーは、鶏がらスープに、トマト、フルーツをミキサーにかけ、炒めた牛肉、玉葱を入れ、じっくり煮込んだやや甘めのカレーだ。

海上自衛隊のカレーレシピのページには、「海上自衛隊カレーの秘密」というコラムがあった。そこに書かれていた秘密とは......?

「曜日感覚を忘れないため」

海上自衛隊のカレーレシピ (海上自衛隊公式サイト「艦めし」より)
海上自衛隊のカレーレシピ (海上自衛隊公式サイト「艦めし」より)

話は、明治初期にさかのぼる。イギリス式の軍事技術を採用した日本海軍は、イギリス海軍で採用されていたカレーを採り入れた。カレーは、「栄養豊富」「大量調理が容易」「美味」と三拍子揃ったレシピで、栄養学的にも優れた健康効果が認められたという。

長い航海が続くと、曜日の感覚がなくなるというので、「曜日感覚を忘れないため」に、土曜日の昼食にカレーを食べるようになったようなのだが、いつ頃から始まったかは、どうもはっきりしないらしい。

戦後、海上自衛隊で週休2日制が導入され、カレーを食べる慣習も土曜日から金曜日となったそうだ。ツイッター上の「#金曜はカレー」には、防衛省海上自衛隊の公式アカウントからも下記のようなツイートが投稿されている。

在宅勤務のテレワークで曜日感覚がなくなったとお困りの皆さん、金曜日の昼食はカレーにするという手もある。海上自衛隊各艦や基地では、みんなカレーを食べているという。新型コロナウイルスと戦うには、こんなことも大事かもしれない。

実はカレーが好き、というあなた、「#金曜はカレー」にしよう。

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