韓国仏教に朝鮮学校、謎の教会... JR三河島駅周辺は「ディープなコリアンタウン」だった
2020.01.03 20:00
そして朝鮮学校へ
「角海老」というランドマークを見かけてから、一気に韓国の色が姿を現してきた。
門構えが立派な銭湯の前には、韓国家庭料理「ウルオンマ」。そのまま学校を目指すことに。
すると、韓国仏教「智正寺」の看板がひっそりと建っていた。「寺」感はないものの、すりガラスの奥には、白髪の女性らしき姿があった。
そしてようやく、「東京朝鮮第一初中級学校」にたどり着いた。
いわゆる「朝鮮学校」だ。「初中級」ということから、小学校、中学校が合わさっているのだろうか。学校のサイトをみると、「幼稚班」とい年少・年中・年長班の3年間(日本の幼稚園に相当)に加えて、初級部、中級部があるようだ。12年間通うということだ。
「民族的主体性の精神を基調とし、『知・徳・体』を兼ね備え21世紀の新たな時代の要求に沿い、統一祖国の繁栄と同胞社会の発展に貢献し、日本を始め世界の国々を深く理解し、国際社会において信頼と尊敬を得られる人材の育成を目標とする」
とサイト内で教育目標を掲げている。教育の基本方針の中に、こんな記述があった。
「あらゆる差別と偏見をなくし、お互いを認め合う相互尊重の理念を重視する教育を推進します」
2003学年度より改変されたという新カリキュラムと教科書を採用し、ウリマル(母国語)を習得する「国語」や「社会」、「算数」などの他に「日本語」も学ぶという。「情報」や「保健体育、「音楽」の他には、「英語」なども学んでいる。
また、
「日本全国の朝鮮学校では6-3-3-4制の教育体系のもと、日本学校とほとんど変わりないカリキュラムで教育を行っています」
と記述している。「朝鮮学校」と聞くと、日本の学校のカリキュラムと何か違う点があるのではないか、と思っていたが、ほとんど変わらないという。
日曜日だったため、生徒はほとんどいなかったが、ヘルメットを着けた女の子が、自転車を駐輪場に停めていた。
三河島周辺は日常感あふれる、ある意味ディープなコリアンタウンだった。