台風被害で「動物園状態」続く奥多摩・日原 「マスコミにも忘れられた」住民の嘆き
2019.12.24 06:00
シカ、サル、タヌキ、キツネ、リスなど......
Jタウンネット編集部の取材に答えてくれたのは、「日原保勝会」の担当者だ。
「私も仮設の歩道を使用して通勤していますが、帰りの日原街道には、暗くなると、ニホンジカ多いときは5頭以上いるときもあります」
上のシカの写真は、担当者が偶然遭遇し、とっさに撮影したものだという。
「現在もっとも多いのは、サルです。人家の畑など、日原街道にも、集団で出てきています。あとは、タヌキ、キツネ、リスなど普段も見られますが、崩落後はよく見るようになりました」
しかし、これが東京都のリアルな光景なのだろうか。
「現在は、崩落場所の前後を送迎車で平日5便、休日2便で運行し、バスの代わりとしています。車のある人は、途中まで車で行き、歩道を歩き、その先を送迎車か自分で用意した車を使用しています。また、ありがたいことに2人の方が車を貸していただき、それを、利用させていただいています」
崩落箇所や復旧状況については、東京都に聞いてくださいということだ。
東京都建設局告知の「都道の通行止め情報」(12月23日)によると、
「一般都道204号(日原街道)通行止め区間は、西多摩郡奥多摩町氷川(根元神社北)~西多摩郡奥多摩町日原(日原終点)の約10キロで、開始日時は10月12日午前8時からで、解除日時は未定となっている」
台風19号の影響による道路通行止めは、他にも、あきるの市、青梅市、日野市、八王子市などにもあり、解除日時は同様に未定となっている。
オリンピックを控える東京都だが、この状態はいつまで続くのだろうか。