悔しいけどカッコいい... お洒落スポットで撮影した「バナナのグラビア」が想像以上に映える
2019.12.11 21:00
「いい感じの場所」でバナナを撮ると映える――
いま、なぜかお洒落で格好よく見えてしまうバナナの写真がツイッターで注目を集めている。
投稿したのは「ドングリとエビクラゲ」という大喜利集団で活動する拓(@eikoseisui_ukat)さん。
「かつて、趣味で『いい感じの場所でバナナを撮る』というアクティビティにハマっていた時の写真です」
とのコメントを添えて、茶の間や滝などあまり関係のなさそうな場所にぽつんと置かれたバナナの写真を投稿した。
あたかも人間のようにそれぞれの風景に溶け込むバナナ。何の変哲もないはずなのに、なぜかカッコよく見えてきてしまうから不思議だ。写真を見たツイッターユーザーからは、
「シュール」
「閑散として厳かっぽいとこにバナナ置くとかセンスの塊でしかない。誰も思いつかないのやってる」
「平和な生活に飽きたバナナが冒険の旅に出た、という物語に見えた」
との声が上がり、話題を呼んでいる。いったい、なぜバナナなのか。Jタウンネットは拓さんに話を聞いた。
バナナを持って旅したあの頃
「友人の一人が『自然を見に行きたい』と言い出したのが発端です」
バナナ撮影のきっかけについて、Jタウンネットの取材にそう説明する拓さん。絵を描くのが趣味の友人らと資料写真を撮るための旅行計画を立てていたところ、「おやつはバナナにしよう」と冗談交じりに言い出したメンバーが。
まさかバナナを旅行に持っていくなんて...そう思いきや旅行当日、冗談を真に受けて持参してきてしまった友人がいた。
「持ってきたはいいものの、青空の下でバナナをただ食べる気にもなれず、かといって持て余したままというのも勿体なく、何となく撮影してみることになった、というのが大まかな経緯です」(拓さん)
意図せず始まったこちらの試み。2010年から13年にかけてバナナ持参の自然巡りが何度か行われ、拓さんも「知らない土地でバナナを撮っているという状況と体験そのものが楽しかった」と振り返る。
巡ったのは主に関東圏で、今回投稿した4枚の写真は、当時よく撮れたものを厳選しているとのことだ。
「徹頭徹尾自己満足だったので、終わった後に『今回もふざけ切ったな』という感情さえ芽生えれば上々でした」(拓さん)
今回ツイッターで話題になったことを受けて、
「自分が良いと思ったバナナの写真が、多くの人からも良いと思っていただいたようで、自分の感性が補強されたような気分です」
として、
「今はバナナを撮りに行く遊びはやっていないので特に発展を望むことはないのですが、これをきっかけに私と『ドングリとエビクラゲ』をたくさんの人に知っていただけたら嬉しいです」
と続けた。