タクシー表示板に「SOS」サイン 見かけたらどうすれば?導入会社に聞いた
見つけた場合は「警察に連絡」
担当者によれば、これは乗務員が強盗や暴行などの危機に直面した際に、相手側に分からないように外部に助けを求めるサイン。「空車」「予約」などの表示がパネルから電光掲示板に切り替わった際に、このSOS機能も導入されたという。

担当者はSOSサインを導入したきっかけを次のように話している。
「システムの最適化・最新化によるもので、当社できっかけとなる事件があったわけではございません。交通業界の方では西鉄バスジャック事件(2000)という大きな事件があって、各メーカーの方でこういったものが順次開発されて、配備されていったという経緯でございます」
大きな事件はなくとも、酒に酔った乗客によるトラブルは年に何度かあるという。そういう場合にも、SOSサインが使われるようだ。
このほかにも、熊本タクシーでは緊急時は無線を開放する、車内の様子を撮影するなどの対策をとっており、乗務員の安心感も高まっていると担当者は話している。
では街中でSOSサインを見かけた時、どのように行動するべきなのか。担当者は、
「誤作動の場合もあるかもしれませんが、乗務員に身の危険が迫っている可能性がありますので、速やかに警察にご連絡いただけますと幸いです」
と話す。下手に割って入ると自身も危険に晒される可能性があるため、警察に通報するのが最善ということだ。