日ハム・田中賢介、500万円の銅像になる なぜ作った?球団に聞くと...
球団「刺激を与えたくて」
早速、商品の狙いについて聞くと、
「話題をねらった商品」
とズバリ。予想はついていたものの、清々しいほどにストレートなコメントだ。
キッカケについて聞くと、9月27日対オリックス・バファローズ戦後に行われる引退セレモニーに向けて引退記念Tシャツやボールなどグッズで盛り上げてきたという。
それだけでも十分な気もするが、普通のグッズ販売にはないものを求めた。
「(グッズを)販売してきたのですが、刺激を与えたくて」
刺激の与え方がハードすぎる気がする。
また、この銅像には話題以外の目的がある。それが「技術」の紹介だ。
担当者によると、田中選手の3Dデータは「国内では唯一のもので撮影」された。実は田中選手以外にもスキャンをしていたそうだが、田中選手は間近に引退が迫っていたこともあり、データを活用した商品販売へとつながった。
この銅像のほかにもフィギュアが販売されるが、こうした商品を出すことで、
「今後、類似の商品が出せるかも」
との意図がある。野球グッズもどんどんハイテクになっているのか――。
担当者によると、後日ミニチュアのサンプルが届くとの情報を聞き、12日になってその画像を頂戴した。実物の質感はミニチュアだけでもじゅうぶん伝わってくる。
筆者もドキドキしながらメールを開封した。
重厚感がありすぎて一般向けではないのは確かなようだ。
ちなみに田中選手も「面白い」と企画に乗る気だったそうだが、
「ご本人にも購入を勧めます」
と担当者。まさか自分が買うとは予想していなかったであろう田中選手は、果たして提案に乗るのだろうか。
さすがに購入ターゲットは一般家庭ではないようで、担当者は
「田中選手の地元(編注:福岡県筑紫野市)や公園に買ってもらえたら」
と話していた。
取材した6日時点では注文がまだなかったそうだ。受注期間は9月30日まで。超レアでリアルな銅像をこの際いかがだろうか。