徳島のビルに腰掛ける「巨大デビルマン」 誰が何の目的で?設置の経緯を聞いた
1970年代の名作漫画「デビルマン」(原作・永井豪)。復活したデーモン(悪魔)を倒すため、主人公の不動明が悪魔の力を得た「デビルマン」となって戦う物語だ。
そんなデビルマンがなぜかビルの屋上に腰掛け、腕を組んで徳島市内の大きな交差点を見守っている。
その姿はツイッターにたびたび上げられ、見る人を驚かせている。ビルに掲げられた「MONA」の文字が似たようなカラーリングなこともあり、あまり違和感はない。ツイッターでは、
「徳島県人だけどデビルマンがあんなとこにおるん知らんかったわ。今度見てみよう」
「『緑の人』です、何とかマンではありません」
「誰も知らない知られちゃいけない...... 徳島県はデビルマンが内緒で街の治安を見守っているようですっ」
といった声が寄せられている。
アニメ版のエンディング曲「今日もどこかでデビルマン」の歌詞には「誰も知らない 知られちゃいけない」というフレーズがあるが、このデビルマンもこっそり設置され、こっそり街を見守っているのだろうか。
Jタウンネットは2019年8月22日、デビルマンの腰掛けるビルを管理する不動産会社「三光」に設置の経緯を聞いた。
実は代替わりしていた
三光の担当者によれば、これはビルのオーナーが設置したもの。5~7年ほど前、徳島で開催される「マチ★アソビ」を応援するという目的で設置したという。
マチ★アソビはアニメまつり実行委員会などが主催し、エンターテイメント関連会社や人気声優が集まるアニメイベント。
デビルマンは夜になるとライトアップされ、より異彩を放つ存在となる。
三光の担当者は話題となったことに関して、
「(オーナーは)話題を提供できてよかったし、面白くなればいいかなという感じです」
と話している。
しかしこのデビルマン設置当初よりサイズが少し小さくなっている。三光の担当者によれば、横にLEDビジョンが設置されたことが原因だという。
小さくなっても交差点を見守るデビルマン。これからも頑張ってほしい。