中京大中京と中京学院大中京、なぜこんなにややこしい? 両校を取材すると...
「調整をしているわけではない」
まずは中京大中京の担当者から話を聞いた。校名の歴史について聞くと、
「学校法人も違いますし、名前についても調整をしているわけではない」
「学校改革をする中で変わった」
とコメント。あくまでお互いの名前が変わっているのは「たまたま」とのスタンスだ。
では、中京学院大中京はどうだろうか。同日に担当者から話を聞くと問い合わせが多いのか、校名の歴史についてかなり詳しく教えてくれた。
変更時の理由については、以下のようになる。
1967年「伝統ある中京商業の名前をいただいた」
2001年「時代が変わり普通科が主体になっていたものですから、開校時の中京高等学校に戻しました」
2017年「学園一体としての学校運営をしていく」
意図的にややこしくしているわけではなく、その時々の事情で変えている。
こちらも中京大中京との名前をめぐる「調整」を否定した。
しかし、ややこしいとの意見は把握しているようだ。中京大中京との区別のため、かつて「岐阜中京」と呼ばれていた時期もあり、そこからの脱却を図る。
「こうした歴史は知られていない。今回の件(編注:甲子園での活躍)が分かっていただく機会になれば」
来年から再び中京に名前が戻る予定ではあるが、岐阜の名門「中京」として全国的に名を馳せたいところ。
とはいえ、担当者が最近フェイスブックを見たところ、自身の教え子までも中京学院大中京を中京大中京と間違えていたというのだから、かなり根が深いようだ。