観光地の混雑ストレスを「AI」が解消!? 宮島の最新プロジェクトが目指す「観光革命」の全貌
2019.08.13 12:14
提供元:広島県
トイレの混雑状況も一目で分かる
まずは何より、いま提供されているサービスを実際に使ってみよう。そう思った記者は19年6月某日、あいにくの雨模様のなか広島・宮島口駅を訪れた。
フェリー乗り場に到着してまず目についたのが、リアルタイムの混雑状況を示すモニター。これも、今回のプロジェクトの一環で設置されたものだ。
実は記者、宮島を訪れるのはこれが初めて。
今回はあえて事前情報をまったく仕入れず、「宮島観光」のLINEアカウントを使って現地をめぐってみようという趣向だ。宮島について知っているのは、厳島神社、鹿、もみじ饅頭...本当にそれくらいだった。
というワケで宮島に到着後、さっそくアプリを起動すると――。
19年7月時点で提供されているサービスは、「クルマ渋滞」「ヒト混雑」「おすすめ」「もみ爺と話す」の5つ。最後に出てきた「もみ爺」は、このLINEのイメージキャラクターというべき存在。観光情報や宮島に関する豆知識などを聞くと、(彼の知っている範囲で)いろいろ教えてくれる。
まずは試しに「ヒト混雑」について確認したが、乗船前に見たモニターと状況は変わらず、どこも「空き」の状態だった。ちなみに、「ヒト混雑」のページでは、女性用トイレの混雑情報も確認することもできる。
これは、トイレの個室ドアにセンサーを設置することで実現したもの。ご覧のとおり、具体的にいくつの個室が使用されているのかも分かる。観光地のトイレで、女性が大行列を作っているのはよく見る光景。リアルタイムで空き状況を確認できるのは、かなり嬉しい機能だろう。