群馬の未来を担う若者へ... 上毛新聞が「ドローイングンマ」企画で目指すもの
Jタウンネットでは以前、「群馬県といえば、何を思い浮かべる?」と題した読者アンケートを実施したことがある。いわゆる、イメージ調査というやつだ。
その結果、トップになった回答は「未開の地」だった。草津温泉や焼きまんじゅう、富岡製糸場など、全部で17つの選択肢を用意したのだが、残念ながら「未開の地」が全体の44.4%(637票)を占める結果だったのだ。
このように、どうにもネタにされがちな群馬県で、ある壮大な企画が進行中だ。上毛新聞社が2017年に始めたもので、その名も「鶴舞う者たちプロジェクト」。同社は企画のコンセプトについて、
「群馬県民が群馬に対する誇りを深めるための活動」
「一緒に群馬の未来を考えるプロジェクト」
などと説明している。
このプロジェクトの第二弾が、19年3月31日に始まった。「ドローイングンマ~激しく美しく生きる~」という名前で、特集紙面や特設サイトを展開。「『自画像』を通して自分と向き合い『自分らしく生きることとは何か』を考える」ことが狙いだという。
故・山田かまちさんの特集も
このドローイングンマ企画では、「青い自画像」という作品で知られる高崎市出身のアーティスト・山田かまちさん(故人)を特集する。
31日朝刊の特集紙面では、17歳の若さでこの世を去ったかまちさんにまつわるストーリーを紹介。「母が語る『かまち』」と題した企画も展開する。そのほか、紙面とサイトの両方に、かまちさんの詩や画などの作品が掲載される。
また特設サイトには、群馬に縁のある企業家や著名人の自画像、若者に向けたメッセージも。例えば、お笑いトリオ「ロバート」の山本博さん、女優の内藤理沙さん。なかには、群馬のマスコット「ぐんまちゃん」の自画像もある。
さらに、「CAMPFIRE」代表の家入一真さん(40)と、富岡市出身で「オールユアーズ」代表の木村昌史さん(36)の特別対談も。気鋭の実業家同士の対談は、若者への刺激になりそうだ。こちらは、紙面とサイトの両方で閲覧できる。
このように、群馬の未来を担う若者へ向けた「ドローイングンマ」。今回の企画に込めた思いについて、上毛新聞側は「1人でも多くの若者が自分をみつめ、輝く明日へと飛び立ってほしい」としている。