検証!「岡山人は靴下をソックスと呼ぶ説」 専門家は「方言ではない」と言うけれど...
岡山の人は、靴下のことをいつも「ソックス」と呼んでいるらしい――。2月のとある日、Jタウンネット編集部はそんな情報を入手した。
あまり考えたことがなかったが、群馬県出身の記者はもっぱら靴下と呼ぶ。これまでにソックスと言ったことは、数えるほどしかないかもしれない。記者の知人でもソックスと言う人は覚えがない。
ネット上では地元民を中心として、
「靴下のことをソックスって普通に使ってましたが、それって岡山県だけなんですか?ソックスって日常語じゃないの?」
との声が上がっている。
はたして実際のところはどうなのか――。
「お客さんからも普通に聞きます」
Jタウンネット編集部は2019年2月13日、岡山でアパレル関係の販売業務に従事しているAさん、Bさん(共に仮名)に話を聞くことができた。
岡山の人は本当に靴下のことをソックスと言うのか聞いてみたところ、
「お客さんからも普通に聞きます」
とAさん。普通に使っているとのことで、驚いていたようだ。また、Bさんからは、
「ほかの県では言わないんですか?」
と疑問の声が上がった。しかし、ソックスはよく言う一方、靴下と言う人もいるとのことで、割合としては「どちらも同じくらい」だという。
念のため、岡山の方言に詳しい岡山弁協会にも問い合わせてみた。後日、特別顧問を務める岡山大学名誉教授の吉田則夫さんからのメッセージとして
「ソックスは方言ではありません。ソックスも靴下も両方言うと思います」
との回答があった。岡山に限ってというわけではなく、「どこの県でも同じだと思います」と分析した。
どうやら、一概に「岡山=ソックス派」と結論付けることはできなそうだが...。とはいえ、これといった結論に辿りついたとも言い難い。この問題については、もう少し調査を続ける必要がありそうだ。