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見た目はバスだけど...実は電車! 関電トンネルトロリーバス、営業終了まであと1か月

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.11.01 11:00
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法律上は「電車」

関電トンネルトロリーバスは、扇沢駅(長野県大町市)と黒部ダム駅(富山県立山町)を結んでいて、路線の大半は関電トンネルを走行し、長野県側から黒部ダムへのアクセスルートにもなっている。

扇沢駅とトロリーバス(LERKさん撮影、Wikimedia Commonsより)
扇沢駅とトロリーバス(LERKさん撮影、Wikimedia Commonsより)

トロリーバスとは、ガソリンではなく架線から電気を取り入れて走るバスで、車両も普通のバスに集電装置(パンタグラフ)がついた程度しか違いはないが、法律上は「無軌条電車」という正式名称で、鉄道の一種。戦後まもなく大都市に普及したものの、現在は立山黒部アルペンルートに残るだけである。排気ガスを出さないことから、環境保護のためこのアルペンルートで採用されてきた。関電トンネルトロリーバスは1964年に開業し54年の歴史がある。

電車のように架線から電気を取っている(Neruruさん撮影、Wikimedia Commonsより)
電車のように架線から電気を取っている(Neruruさん撮影、Wikimedia Commonsより)

報道によると、関電トンネルトロリーバスを運行する関西電力は、19年4月から充電してバッテリーで走行する電気バスの導入を決定。車両更新の時期にさしかかり、電気バスの方がコストが安いため導入を決めたとのことである。18年12月から19年3月は冬季の休業期間に入るので、11月限りで関電トンネルを走るトロリーバスは最後となる。

今年限りのトロリーバスを記録しておこうという乗り物ファンや旅行者は多いようで、近隣の大町温泉郷などの宿泊者を対象にした特別撮影会も実施されているほどだ。ツイッターにも、惜しむ声が寄せられている。

立山黒部アルペンルートには、富山県側の室堂駅と大観峰駅の間を走る立山トンネルトロリーバスも運行していて、19年からはこちらが日本唯一のトロリーバスになる。

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