猫の町・尾道で行われた「TNR」に注目集まる
2018.09.24 07:48
理解が広がってほしい
今回、県から委託を受けたのは、広島市のNPO法人「犬猫みなしご救援隊」。全国各地でTNR活動を手がける経験豊富な団体です。
犬猫みなしご救援隊の中谷百里代表は、県会議員でつくる「動物を愛する議員の会」でもTNRへの理解を訴えてきました。「私たち(愛護団体)が引き出しているから殺処分されていないだけで、いずれ自分たちで殺さない都市を作っていかなければならない時が来ます。まずはTNRという活動にご協力いただきたい、そしてご理解いただきたい。尾道市の問題を解決したいと思っています」と説得する中谷さん。
TNRは不妊去勢手術のほか、抗生剤の投与やノミなどの駆除、怪我や病気の手当てなども行います。地域の人も、共存のためにTNRはよいことだと言われていました。
県は今後の尾道での状況の変化を検証しながら、ほかの地域でもTNRを検討していきたいとしています。猫と人間とが共存していくために、もっとTNRの理解が広がってほしいですね。(ライター・石田こよみ)