猫の町・尾道で行われた「TNR」に注目集まる
2018.09.24 07:48
官民協力のモデル事業
殺処分や不幸な猫をなくすために、有効とされている動物愛護の取り組みである「TNR」。TNRとは、「Trap」(捕獲)、「Neuter」(去勢手術)、「Return」(元の場所に帰す)の略で、地域の野良猫を捕らえ、不妊去勢手術ほどこしてまた元いた場所に帰す取り組みです。
7月に尾道で行われたTNRは、県が主催しました。次々と捕獲された野良猫が運び込まれているのは、尾道市の千光寺公園。
県動物愛護センターによると、愛護団体の活動により、現在、猫の殺処分は行なわれていないものの、愛護センターには年間900頭以上が引き取られています。
TNRは、野良猫の増加を適切にコントロールするだけでなく、元の場所に帰すことで縄張りを守らせ、ほかの地域からのネコの流入を防ぐ効果もあります。
今回TNRに協力した住民からは、「(TNRは)良いことですね。不幸な猫が少なくなるということは。(尾道は)『ネコの町』で売っているんだからね」といった声が聞かれました。
尾道市では、猫が重要な観光資源となっていますが、一方で健康状態の悪化や糞尿問題も起きています。