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石垣だけの城址が、「日本の城」トップ5入り! 大分・岡城の魅力を探る

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.09.03 11:00
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2018年8月21日、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」は、「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング2018」を発表した。 1位の姫路城(兵庫県姫路市)、2位の二条城(京都府京都市)と著名なお城が並ぶ中、5位にランクインしたのが、大分県竹田(たけた)市の岡城址だ。天守閣や櫓を持たない、石垣だけが現存する城郭ではトップの順位となった岡城。その魅力を探ってみた。

「荒城の月」のモデルとなった歴史と、壮大な景観

岡城の歴史は、1185年に緒方惟栄(これよし)によりこの地に築かれた山城に遡るという。現在の遺構は、1594年から中川秀成(ひでしげ)により築かれたもので、以後江戸時代を通じて中川氏の居城として栄えたが、1871年の廃城令でほとんどの建物が取り壊され、石垣だけが残っている。

石垣だけが残る山城(AS6673さん撮影, Wikimedia Commonsより)
石垣だけが残る山城(AS6673さん撮影, Wikimedia Commonsより)

そして明治時代には作曲家の滝廉太郎が竹田で少年時代を過ごし、この城に着想を得て名曲「荒城の月」を作曲したといわれており、竹田市内には滝廉太郎記念館もあるという、長い歴史に彩られた城だ。

城址に建てられた滝廉太郎像(AS6673さん撮影, Wikimedia Commonsより)
城址に建てられた滝廉太郎像(AS6673さん撮影, Wikimedia Commonsより)

話をランキングに戻すと、これはトリップアドバイザーに寄せられた旅行者の口コミをもとに順位付けがされたもの。実際に現地を訪れた人のリアルな評価が反映されているが、

「堅牢な石垣が西洋の城塞のよう」
「紅葉と石垣が調和した絶景がすばらしい」

といった口コミが国内外を問わず目立つ。山城である岡城からは遠く阿蘇山や、くじゅう連山 までも望むことができ、石垣の上の木々は桜に紅葉と、四季折々の景観をみせてくれて、「インスタ映え」すること請け合いで、旅行者の満足度の高さもうなずける。

Stone wall / 石垣(いしがき)
Stone wall / 石垣(いしがき)

約100年前、滝廉太郎が「荒城の月」で昔日の繁栄に思いをはせた岡城。今、その武骨なたたずまいと雄大な景観に魅了され、ふたたび人々が集まっているようだ。

春には桜が城を彩る(STA 3816さん撮影, Wikimedia Commonsより)
春には桜が城を彩る(STA 3816さん撮影, Wikimedia Commonsより)

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