「真田紐」の国内シェアNo1は、長野じゃなくて石川県!?
2018.08.19 07:41
代々引き継がれているデザインも
真田紐は、戦国武将の真田幸村とその父が考案した紐です。特徴は縦糸と横糸で強く織るところです。
縦糸は約320本も使われ、しっかり引っ張って編むので非常に丈夫です。太いものならば200~300キロの重さにも耐えることができます。
また、デザイン性も持ち合わせ、滑りにくいという特徴もあるので、刀の持ち手の部分に使われたり、桐箱の掛け紐としても使われます。
製造には、温度と湿度も重要で、繊細に管理されているものでもあります。
真田紐が石川県に根付いた理由は、真田紐を織るのに適した気候と、茶道などの伝統工芸が盛んだという理由が挙げられます。
木箱の箱紐として用いられるので、人間国宝さんからの注文や茶道の家元に代々引き継がれているデザインもあるそうです。
他県で生まれた真田紐ですが、立派な石川の工芸になりつつありますね。(ライター:りえ160)