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祇園祭「花傘巡行」が猛暑のため中止 「完全中止は応仁の乱のみ?」とザワザワ

松葉 純一

松葉 純一

2018.07.24 18:00
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祇園祭の花傘巡行(aokomoriutaさん2010年撮影、Wikimedia Commonsより)
祇園祭の花傘巡行(aokomoriutaさん2010年撮影、Wikimedia Commonsより)

2018年7月24日、予定されていた京都・祇園祭の主要行事の一つ「花傘巡行」が、中止された。その理由は、猛暑による熱中症を避けるため。今年の京都市は、7日連続で最高気温38度以上を観測するなど、酷暑が続いている。

花傘巡行は、子供や着物姿の女性らを含む約800人~1000人が、京都市東山の八坂神社を出発し、四条、寺町、御池、河原町など市内中心部を約4時間にわたり練り歩く行事だ。参加者の体調を考慮して、中止の判断となった。

ツイッターにはさまざまな声が寄せられている。

祇園祭自体が中止になったことはないのかな?

ツイッターに届いた反応の中で、ひときわ注目を集めたのは次のような投稿だった。

「祇園祭自体が中止になったことはないのかな?と調べたら一度だけあって、第二次世界大戦とかかな?と思ったら『応仁の乱』だった...」というツイートだ。これには2万を超える「いいね」が付けられている。

これに関しては、こんな声も......

少し整理すると、花傘巡行は1966年から始まった比較的新しい行事で、2003年に大雨の影響で中止されたこともある。一方、祇園祭自体は9世紀より続く祭礼で、室町時代の「応仁の乱」によって33年間の中断があったとされているが、1000年以上も続く京都の夏の風物詩だ。山鉾巡行が中止になったことはあったらしいが、祇園祭の「完全中止は応仁の乱のみ」という主張である。

「先の大戦」が第二次世界大戦ではなく、応仁の乱を指すというのは、京都の定番ネタである。猛暑の中、格好のネタが現れたと、楽しんだ人が多かったようだ。「応仁の乱なら仕方ないな」とうなずく人もいれば、「応仁の乱ゆうたらついこのあいだですね」と京都人になりきる人も......。

思わず応仁の乱を引き合いに出すしかない、酷暑が続く。

祇園祭山鉾巡行の様子、2009年7月17日、京都市(Corpse Reviverさん撮影、Wikimedia Commonsより)
祇園祭山鉾巡行の様子、2009年7月17日、京都市(Corpse Reviverさん撮影、Wikimedia Commonsより)

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