ローカル鉄道の明日は... 「ひたちなか海浜鉄道」の試みから、地域づくりを考えるサマースクール
厳しい状況下のローカル鉄道だが...
「ローカル鉄道・地域づくり大学」とは、ひたちなか海浜鉄道などが企画・事務局運営を行う人材育成プロジェクトだ。
人口の減少による廃線も多いローカル鉄道だが、ひたちなか海浜鉄道は湊線の2024年度延伸計画があるなど、利用者増と収支改善に成功しているという。
そのノウハウを学べるサマースクールは、鉄道経営と地域運営を組み合わせて、鉄道の新たな捉え方を提示している点が評価され、2017年度にはグッドデザイン賞も獲得したそうだ。
そこでJタウンネット編集部は2018年7月13日、ひたちなか海浜鉄道に今年の見どころを聞いた。
「様々なカリキュラムを今年も取り揃えていますが、湊線延伸計画に関する座学は今年のメインでもあります。また、ローカル鉄道についての議論やフィールドワークとしての車庫見学も楽しみにしてほしいです」
参加は、鉄道好きの人、将来の鉄道経営者を夢見る人をはじめ、ローカル鉄道を持つ地域行政の担当者や住民、そして公共交通事業者など、ローカル鉄道と地域づくりに関心ある人々を広く対象にしている。
今年のカリキュラムは、ひたちなか海浜鉄道社長の吉田千秋さんによる座学「湊線延伸計画の現状と課題」や各地の公共交通プロジェクトに参画し、その再生を担ってきた中川大・富山大学副学長による「地方鉄道の復活に向けて―諸悪の根源は〇〇だ―」などローカル鉄道の現状や課題、問題点などについて解説、対応策を考える。
また、フィールドワークでは、ローカル鉄道の沿線住民および遠来の観光客にアピールするため、鉄道を見る視点を磨くワークショップや沿線魅力発信のための写真講座を行う予定だ。
参加費用は29000円(宿泊費、1日目夕食・懇親会費、2日目朝食・昼食代を含む)。申込は8月15日まで。なお定員となり次第締め切りとなる。
ちなみに、ひたちなか海浜鉄道の今後の動向に関しては、ネット上でも次のような楽しみにしている声が挙がっている。
「ひたちなか海浜鉄道湊線の延伸が2024年に開業を目指す、と言うことであと6年。きっと、長いようであっという間なんだろうなぁ~」
「2024年にひたちなか海浜鉄道延伸予定か!ロッキンの時は4両編成とかになるかもw」