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「金魚が泳いでる電話ボックス」、奈良の商店街から撤去へ 存続求めるネット署名も始まったが...

野口 博之

野口 博之

2018.04.04 20:03
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福島の美術作家が著作権侵害を主張したが、商店街は反論

かつては街角に普通にあった電話ボックス。その中に、鮮やかなオレンジ色の金魚たち数十匹が悠々と泳いでいる。まるで、日常の中に幻想の世界が現れたかのようだ。

撤去される見通しの金魚電話ボックス(以下、ぽち@mayoinkoさん提供)

撤去される見通しの金魚電話ボックス(以下、ぽち@mayoinkoさん提供)

この金魚電話ボックスは、2014年ごろに市内の柳町商店街に設置され、人気の観光スポットになった。「金魚の町」をうたう市の観光パンフレットにも載せられ、最近は、インスタ映えすることで話題になっている。

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もともとは、京都造形芸術大の学生グループが11年ごろに制作した作品で、それが地域振興に再利用された形だ。電話ボックスは、商店街などが管理に当たっている。

ところが、この電話ボックスについては、福島県いわき市内の現代美術作家、山本伸樹さん(62)が当初から著作権侵害を訴えていた。山本さんが1998年に制作した作品に酷似しているというものだ。

商店街では、山本さんと話し合った結果、17年8月に商店街と山本さんとのコラボ作品だとする貼り紙を出したが、山本さんは、自腹を切って自分の作品と同じ色の電話機に付け替えることも求めた。これに対し、商店街では18年3月28日、著作権侵害と認識していないとしながらも、トラブルの経緯や現状を考えて電話ボックスを撤去することを決めたと山本さんに回答した。

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