なんで東北に肥満児は多いの? 専門家に聞いてみた
「健康に支障が出ない範囲なら...」
だが、村田氏は「肥満児の数値だけにこだわっていては、肥満の本質は見えてこない」と強調する。
一般的に、肥満というのは悪いイメージがある。だが「肥満するということは、人の本質的な行為で、食べられない時にエネルギーを貯めておくために必要。健康に害を与える程度でなければ肥満であっても構わない」と話す。
また、ダイエットについても、例えば100キロの人が90キロになったからといってダイエットが成功した、というのは早計だという。リバウンドせずに数年間90キロを維持していれば健康管理ができており、初めてそこでダイエットが成功した、ということになる。
そして村田氏は、
「暑い地域に住む人は、体の表面積を広くして熱を放出するから、ずんぐりむっくりしている人が多い。一方で寒い地域の人は、体の表面積を小さくして熱を逃さないようにするから細い人が多い」
とも説明した。どうやら「寒い地方は太っている人が多いから、東北での肥満傾向児の出現率が高い」というわけではないようだ。