「井の頭池の水」ぜんぶ抜く スタートから4年、在来種が順調に回復
なんとスッポンが生息
「井の頭恩賜公園 100年実行委員会」の公式ブログによると、池の水をポンプで抜き始めたのが2017年12月26日。井の頭池は「お茶の水池」「弁天池」「ボート池」「ひょうたん池」の4つの池から構成されており、神田川につながっているひょうたん池を通して排水していく。
そして、ある程度水位が下がった1月13日~14日時に、市民ボランティアによって水生生物を捕獲する「おさかなレスキュー隊」が実施された。すでに同公園の一大イベントとして認知されているようで、ツイッター上にはかいぼりを見かけた人や参加者と思われるユーザーから、その様子が投稿されていた。
「井の頭公園かいぼり祭り」なう。
— 不破了三 (@fuwaryozo) 2018年1月13日
テレビ取材が来てる訳でもないのにすごい人出。
明らかに例のテレ東番組の影響。伊藤P、偉大だなぁ(・∀・) pic.twitter.com/aAUGi7sZUh
池の水ぜんぶ抜く!井の頭公園のかいぼり。
— 宮丸トク (@miyamarutoku) 2018年1月13日
2018年1月13日撮影 #井の頭公園 pic.twitter.com/1QtJgLxDRP
井の頭公園でかいぼりの様子を見学させて頂きました。網で泥をすくい、奮い、生き物を見つけ出していく。根気のいる大変なお仕事だと感じました。
— ぷちこみゅ♪吉祥寺御殿山 (@gotenyamaLOVE) 2018年1月14日
ボランティアの方々 寒い中 本当にありがとうございます。#吉祥寺 #井の頭公園 #かいぼり pic.twitter.com/CLGwKMvl4f
もちろん単に魚を捕まえるだけではなく、外来種と在来種に分類し、かいぼりによる生態の変化も調査する。「100年実行委員会」の発表によると、両日の捕獲結果は在来種が10種2859匹、外来種が8種489匹で、「前回のかいぼり後に回復した在来種が確認されている」とのこと。在来種の中には野生種の減少が報告されている「ニホンスッポン」も5匹含まれており、井の頭池の生態系が変化しつつあることを伺わせる。
外来種に関しては、善福寺川などでも見かける「ブルーギル」は98匹と根強く残っているようだ。東京都西部公園緑地事務所に確認したところ、「成魚は捕獲できても稚魚が捕獲しきれておらず、それが成長している可能性が高い」とのことだった。
「外来種の抑制や在来種の保護、水質改善などかいぼりの効果は確実に表れており、今後も継続的に実施したいと考えています」
一般参加が可能な魚の捕獲イベントは今回で終了だが、池干しを行う3月4日まで池の底を歩ける「キミも"池底人"になろう! いのかしら池底ツアー」や、湿地の整備、ゴミ拾いなどを行う「かいぼり隊の任務をお手伝い! チョコッとかいぼり隊 池底編」なども定期的に開催される予定だ。「ぜひ水を全部抜いた池を踏みしめてみたい」という人は、参加してみてはどうだろうか。
ちなみに、池干し期間中はスワンボート(貸しボート)が陸揚げされている珍しい姿を目にすることもできる。
かいぼり中の井の頭公園では陸上げされてるスワンボートが見られます。
— N. (@mamekoro51) 2018年1月13日
一羽だけいるオスのまゆげスワンもいました^^#井の頭公園 #スワンボート pic.twitter.com/aPGnVspGdN