台風の「緊急速報」はうるさい? 「避難勧告解除」スマホ通知に驚く人々
通勤電車内で、一斉に緊急速報のアラーム音が
2017年10月22日15時59分、神奈川県鎌倉市内で衆院選などの投票を終えた直後のことだ。Jタウンネットの記者がポケットに忍ばせていたiPhoneから、けたたましいアラーム音が響いた。
ちょうどそのときは、NHKの出口調査でアルバイト男性から渡されたアンケート用紙に記入していた。作業を中断して画面を見ると、緊急速報として「避難準備...」などと通知されていてびっくりする。投票中の人なら、たぶん周りも驚いただろう。
「土砂災害警戒区域の皆さまに避難準備・高齢者等避難開始を発令します。崖の近くにお住いの方は、いつでも避難できるよう、準備をしてください」
高齢者などは避難を始めるよう呼びかけており、避難所は鎌倉市内の小学校となっていた。「建物2階の崖から離れた避難も有効です」とも書かれていた。
さらに、翌23日8時49分のこと。通勤のためJR鎌倉駅から横須賀線に乗って東京都内に向かっていると、またiPhoneからアラーム音が響いた。ほかの乗客からも同時に同じメロディーが流れ、周囲も一瞬ハッとした様子だった。

ちょうど神奈川県川崎市内を電車が走っており、8時30分に市の避難勧告が解除されたという緊急速報だった。市では、土砂災害警戒区域の5万352世帯に22日22時30分に避難勧告を発令していた。