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「仙台マーボー焼きそば」を知ってほしい! 初のイベントに反響

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.10.16 20:00
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宮城県仙台市のソウルフードを目指す「仙台マーボー焼きそば」をメインに据えた初のイベント「仙台マーボー焼きそばサミット」が、2017年10月13日から15日にかけて開催された。市内の7店舗が出店し、それぞれの店のマーボー焼きそばを提供、来場者を楽しませた。

テレビ番組で紹介され、スターダムを駆け上がった......かと思いきや、Jタウンネットが16日、主催の宮城県中華飲食生活衛生同業組合に取材したところ、今回のイベントは完全に地元向けで、仙台市民に知ってもらうために行われたという。

マーボー焼きそば
仙台マーボー焼きそば、初の大規模イベント開催(画像はイメージ。yoppyさん撮影。flickrより)

テレビでの「ソウルフード」扱いに驚き

「仙台マーボー焼きそば」は1970年代、まかない料理として誕生したとされる。ブームのきっかけは2013年、県民性をテーマにしたテレビ番組で取り上げられたことだった。番組内では仙台のソウルフードと大々的に紹介されたのだが、当時はまかないから生まれたメニューの1つに過ぎなかったため、お店の人も驚いたという。

放送直後、ツイッターでは「聞いたことない」「知らない」「許さない」と言った反応も寄せられたが、放送を見た人がマーボー焼きそばを求めて店を訪れたことで、組合がこのメニューのバックアップを決定。

「その1.  麻婆を使い、具は豆腐に限定しない
その2.  麺は焼くか揚げたものとする
その3.  宮城県中華飲食生活衛生同業組合の認定人が認定したものとする」

と3つの条件を設け、県内で普及を推進することになったという。普及活動の甲斐もあり、現在では提供店舗も増え、

「把握している組合の加盟店だけでも50店舗近くでメニューに加わっています。それ以外の店舗でも自由に提供されているので、コンビニやチェーン店なども含めるとかなりの数になりますね」

と話した。

条件その1に「具は豆腐に限定しない」とあるため、各店舗が工夫を凝らし、基本の麻婆豆腐、麻婆ナスだけでなく、仙台名物の牛タンや海鮮を使った品もあるという。

「もしかしたら麻婆春雨で麺状のもの2種類なんてことも......?」と考え、麻婆春雨を使用したメニューもあるのか聞いたが、把握している範囲ではまだ存在しないとのこと。

知ってもらう、食べてもらう

そんなマーボー焼きそばが主役の初めてのイベントが行われた背景には、上述の知られるきっかけが関係している。

組合事務局のブログ(9月30日の投稿)には

「『新仙台名物』という立派な冠をかぶらせていただいて、仙台マーボー焼そばはスタートしました。ドマイナーな麺料理が、人前に立つために、その時その冠は必要だったと思います。その冠があったお陰で仙台マーボー焼そばは、今日まで消えることなくしぶとく存在できていることも事実だと思います。一方でその冠は、仙台市民の皆様には『はあ?突然仙台名物とか言われても食べたことも見たこともない!』という反感になっていました」

とあり、まずは地元に知ってもらう、食べてもらうことを目標に「捨て身の大ばくち」を打ったのだという。

来場者数はカウントしていないというが、併せて開催されていた仙台市ガス局の「第50回記念ガス展」には2日間で6万8000人が訪れたといい、サミットの方もかなりの盛況だったという。

以下、画像は宮城県中華飲食生活衛生同業組合提供
以下、画像は宮城県中華飲食生活衛生同業組合提供
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