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都心は教室不足、ニュータウンは生徒不足... 「都心回帰」で変わる教育現場

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2017.07.17 06:00
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[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2017年7月3日放送の「石田ジャーナル」のコーナーでは、近ごろ話題となっている「都心回帰」について取り上げられました。

画像はイメージ(m_takahashiさん撮影、Flickrより)
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「都心回帰」とはマンションの供給立地が都心寄りのエリアに移行しつつある現象のこと。昨今の都心回帰により、「都心の小中学校では児童・生徒数が増えて教室が足りない、ニュータウンの小中学校では子どもが減り過ぎて教室が余る」という教室問題が起こっています。

「空き教室」で高齢者と一緒に給食

大阪市西区にある市立堀江小学校ではここ5年で生徒数がおよそ300人増加。6学年で1017人となり、運動会には5000人を超える保護者も来るため、今年は「京セラドーム」で行われました。そんな中、大阪のベッドタウンとして成長してきた兵庫県三田市が危機感を感じています。ニュータウンの開発により「10年連続で人口増加率日本一」になった三田市ですが、開発当初は子供の比率が全体の約3割だったのが今は約1割に、逆に高齢者が増えています。

北摂三田ニュータウンのひとつ、フラワータウンにある三田市立弥生小学校でもピーク時およそ800人いた児童が、今では147名となり空き教室が発生。その空き教室を地域の高齢者たちが使いたい、と学校に依頼したことがきっかけで、児童と高齢者が一緒に給食を食べるという交流の場が誕生しました。三田市は今後市内にある20の小学校で、空き教室の利用法を地域住民と連携して進めていきたいとしています。

一方で街の高齢化を遅らせる対策も。それがこの4月に三田市に新設された「まちの再生課」です。三田市にある既存の建物・土地に特化して町の地域の活性化を図ろう、さらにそこに店舗を誘致して町屋を再生させようという試みです。三田市は今後産業の誘致などを含めてこれからの5年を正念場として再生の道を探ります。

三田市の森哲男市長は「成長から成熟へ。一過性のものではなく、長く選ばれる三田市を作りたい」と今後の展望を語っていました。(ライター:けあるひの)

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