ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

「お肉」といえば牛?豚? 一部地域では歴史的経緯がくっきり

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2017.06.30 06:00
0

奈良&広島「肉といえば『鹿』」

国内で流通する肉類でメインを占める牛、豚、鶏の3種の勢力はやはり強く、ほとんどの地域ではその内のどれかがトップとなった。

しかし、地域によってはそれ以外の動物の肉も票を集めた。

town20170629170526.jpg

特徴的な結果となった地域を見ていこう。

まず、北海道での1位は予想通り「羊」だった。独特な鍋を使って調理するジンギスカンの影響が現れた。ちなみに、総務省発表の家計調査では羊肉が含まれる「他の生鮮肉」の消費量では全国平均の2倍、3kg以上で北海道がトップとなっている。どの動物の肉かは明示されていないが、羊肉が数字を押し上げているであろうことには想像が難くない。

マイナー食材である「鴨」がトップを取ったのが滋賀県だ。滋賀県では郷土料理として鴨料理が親しまれ、特に長浜市ではマガモを使用した「鴨すき」を出す料理店が人気を集めている。滋賀県の公式サイトによると、かつては琵琶湖周辺では鴨猟が盛んだったという。熊肉を使った「熊鍋」や鹿肉料理も盛んだ。また、僅差ではあるが、「牛」への投票率が高く、三大和牛の近江牛産地としての存在感を示した。

ちなみに、「鴨」への投票数は京都でも多く、28.1%と好スコアを獲得していた。

「その他」が1位となったのが熊本県だ。熊本県と言えば馬肉の生産地であり、馬刺しを始めとした食文化が根付いた土地でもある。そのため、「その他」は、今回の選択肢になかった馬肉を指している可能性は非常に高い。

番外編的ではあるが、「鹿」への投票が多かったのが、奈良(19.8%)広島(30.3%)の2か所だったことも注目したい。両県とも、牛に次ぐ2番手となった。奈良では天然記念物、広島では神の使いという食用とは程遠い扱いにもかかわらず、住民からは「お肉」として想像されてしまっているというのだろうか......。

PAGETOP