高知で見つけた、豪気を感じるお店【探訪!スナック珍名さん】
こんにちは。スナックの前に佇むがけっして知らないスナックには入らないコラムニストの中丸謙一朗です。
さて、本日も「全国スナック名称研究会」(全ス研)、蔵出し研究発表の第4弾!
「スナック珍名さん」です! (パチパチパチパチ)
今回は、山形から高知までの、慎太郎的重量打線。
看板チェックは煩悩チェック、入店ないので、チャージフリー。
コスパ最強、誰でも楽しめる、スナック「哀愁」物語。
意味があろうがなかろうが、では、今週もじっくりとお楽しみください。
【第1発目】「酒を飲まないやつは食卓を去れ」(採取地・高知)
元都知事の慎太郎さんは、「酒を飲まない奴は食卓を去れ」って小さな自分の子供に向かって説教してたらしい。良純さんがどこかで喋っててしびれた。そして、ここはスナック慎太郎、いちいちにしてそんな感じなのかね、この店。ここは高知だから、中岡先生のほうだと思うんだけど、なにかと厳格、豪気なお店。でも、結局週二回ぐらいしかやってなかったりして。
【第2発目】「それはどこへ戻ってくるのだろうか」(採取地・不明)
伸びる部分の表記も「ぶ~」だし、いちおうスナック的な洒落た名前ではある。ブーメランは投げたら戻ってくる。それは「客がすぐに家に帰りたくなる」のか「またすぐに店に戻って来たくなる」のか、曖昧なところだ。入ってお通しを食い終わった頃には家に帰りたくなるのだとしたら、それはそれでまた面妖。ものすごい客の回転率。
【第3発目】「叩き割られたお局」(採取地・三重)
なんとも味わい深い名前、「局」。部屋方女中のちゃんとした職種だったり、地位の高い歴史的な人物の意味もあるんだけどね。最近はもっぱら後から加わった「おっかない会社の行き遅れ女子」って感じで使われる。男子はおいそれと口にできない、なんとも業の深い言葉。怖がって撮ったからピンが甘いけど、看板が割れてるのが迫力だよね。二メートルぐらいある女子が頭来て、空手チョップで叩き割ったんだね、きっと。
【第4発目】「それはメンマですね」(採取地・会津若松)
なんか「やわらかい」、「やすらぎ」を与えるようないい店ですよ~ということを伝えようとしているのだろうけど、これはメンマだね。でも、たぶん、この店はいい店だよ。
【第5発目】「ジョイナスではなくジョイアス」(採取地・山形)
「ジョイナス」じゃなくて「ジョイアス」ってとこがめんどくさい。往年のガッツ(石松)さんの映画(カムバックではなく)『カンバック』を思い出させる。よくさ、こだわりじゃ飯も食えないっていうけど、たまには食えることもあるんだよ。立派に店になってる。
【第6発目】「名前賃が取れる店」(採取地・佐賀)
まあ、なんかね。ひなって言われるとね。とりあえず3000円ぐらいは払ってもいいかなと。おもしろくはないけどね。いや、たとえね、70過ぎのおばあさんしかいなくても、名前賃ですよ、ひなって言う。
ということで、今週の「スナック珍名さん」、いかがだったでしょうか。
それでは、ごきげんよう。ハバ・ナイススナック!
*注 この企画はあくまでも公に公開されている風景としてのスナックの看板および名前を味わうための企画です。採取した時期もさまざまですので現在も存在しているかどうかは不明です。なお、実際のお店の状況には責任を負いませんので、個人の責任にてお楽しみください。
全国スナック名称研究会では、読者のみなさんが発見した「珍名スナック」の看板画像を募集しています。寄稿フォームかメール(toko@j-town.net)で、ペンネームと発見場所、あなたの年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。ツイッターのハッシュタグ「#全ス研」でも受け付けます。なお、いただいた投稿の一部を改変・編集する場合があります。あらかじめご了承ください