ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

広島平和記念資料館、リニューアルで何が変わるか

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2017.05.08 06:00
0

[Jステーション-広島ホームテレビ]2017年4月24日と25日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、広島市の平和記念資料館のリニューアルを取りあげていました。リニューアル工事のため、本館は4月26日から閉館となり、いわゆる「被爆人形」は撤去される予定です。

広島平和記念資料館(準建築人手札網站 Forgemind ArchiMediaさん撮影、flickrより)
DSC00018 - 2011-0826 廣島和平紀念館

被爆人形は、焼けた衣類やただれた皮膚などが再現されていて代表的な展示のひとつとしてこれまで多くの人にインパクトを与えてきました。惜しまれつつ撤去される被爆人形。資料館側は新たな展示で代用できるとしています。

投下の様子を「CG動画」で

本館の閉館にあわせて、東館が26日にリニューアルオープンし、あらたな展示物が報道陣に公開されました。直径が5メートルあるホワイトパノラマでは、原爆投下前後の広島市中心部の町並みをCGで再現しています。原爆資料館の志賀賢治館長は、「一瞬にして広島が崩壊した、被爆直前の航空写真を使うことで表現できたと思います」と言われていました。

CG動画はおよそ1分半。爆心地からおよそ2.5キロ圏内が原爆投下によって一瞬で変わる様子を見ることができます。24日に一足先に見学した被爆者からは、「原爆落ちた時にはこのように爆風が広がっていったとか、非常に良くできている、非常に印象に残った」という声や、「モデルさんのあれ(被爆人形)が無くなるそうですから、代わりにインパクトのあるものが欲しい。あれは(ホワイトパノラマ)は良かった」という声がありました。

資料館では、およそ1000人の被爆証言がビデオで視聴できるほか、原爆の被爆状況などを詳しく調べることができるようになりました。また「ふれるヒロシマ」のコーナーでは、原爆が投下される前後のものが展示してあり、瓦やガラス瓶などが並べられています。こちらは実際にふれて確かめることができます。

一方で本館が閉館されるため、被爆遺品の展示が大幅に減ります。資料館の原田浩元館長は、「上空から見るのはアメリカの目線。被爆者からは地上で何が起こったのかぜひ多くの方に見てほしい。それが原点として、核兵器をなくす運動につながっていくので、そこの所がちょっと十分でない」と言われていました。

様々な意見があるリニューアルですが、あらたな気持ちでまた見に出掛けたいですね。(ライター・石田こよみ)

PAGETOP