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札幌のご当地パンから全国区へ! 北海道札幌市の「ちくわパン」

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2017.03.09 12:01
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■地元民の声から生まれたちくわパンの味を守り続けるために

今や全国発売されるほどの有名ご当地パンとなったちくわパン。誕生の経緯を教えてもらいましょう。

村上さん「ちくわパンが誕生したのは、どんぐりが創業して間もない頃です。お客さまから『ちくわを使ったパンを作れないか』という声があり、それに応えようと初代の奥さんが作ってみたのが始まりです」

商品開発中、悩んだのがちくわの中に入れる具材。ウインナーを無理やり入れてみたり、チーズを入れてみたりとあらゆる具材を試す中、もともとサンドイッチの具として使っていたツナサラダを入れてみたところ、ちくわやパンの味わいと最もマッチしたそうです。

村上さん「具材も決まり、販売をスタートしたのですが、当初は大して人気がなかったんです。しばらくしてラジオ番組に取り上げられると、購入してくださる方がじわじわと増えて、そこから口コミで評判が広がり、今では1番人気の看板商品になりました」

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どんぐりで生まれる新メニューは、8店舗合計でなんと年間約500点! そのうち、レギュラーメニューとして定着するようになるのは、3点あればいい方なのだとか。そんな生き残りの厳しいメニューの中で、ちくわパンは不動の人気を誇ります。

村上さん「長年食べてくださっているお客さまも多いので、ちくわパンの材料を見直していた時期には、ちょっとした味の変化に気付いて指摘してくださる方もいました。人気が高まるにつれて製造個数が増加し、機械を導入して製造することを検討したこともあるんですが、昔から愛されている味わいを変えずに提供するために今でもすべて手作業なんです」

こうした変わらない味を提供し続ける努力が、元祖ちくわパンの人気を築いてきたのです。

村上さん「ここ10年ほどで札幌市内の他のパン屋さんでもちくわパンを見かけるようになり、人気が一段と広まっているように感じています。他店のように具材をカレー風味などにアレンジしてしてみようという話が出ることもありますが、うちはちくわパンの元祖として、地域のみなさんから長年愛されてきたこの味を守り続けていくスタンスを貫いています」

札幌のご当地パンから全国区になりつつあるちくわパン。その元祖としてどんぐりのちくわパンが高い支持を受け続ける秘密は、理想の食感と味わいを守り続けていくための、妥協なきこだわりにありました。

店舗情報 ● どんぐり本店

住所:札幌市白石区南郷通8丁目南1-7

電話:011-865-0006

営業時間:7:30~21:00(元旦休)

※記事中の情報・価格は取材当時のものです。

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