徘徊高齢者にコンビニが一役...大阪府内だけで保護1000件
2017.02.12 07:11
「アナログ」にこだわった対策で...
認知症で徘徊する高齢者は「コンビニに立ち寄り、同じ商品を繰り返し購入する」「万引きして発見される」ケースが多いとの背景に注目し、大阪府は「認知症徘徊の早期発見・保護」へむけて、コンビニ大手4社とタッグを組みました。「セブン-イレブン」の大阪府内の店舗では年間1000件の保護の実績があったとのことです。
また、大阪の南船場にある「株式会社コラントッテ」が開発したのは、身元照会サービス「CSS(コラントッテ・セーフティ・システム)ペンダント」。
認知症で徘徊する高齢者対策として開発され、ペンダントにフリーダイヤルと個人のID番号が入っています。フリーダイヤルに問い合わせをすると管理センターより登録されている電話番号へ連絡が届くシステムです。
社長の小松さんは、「認知症で悩む患者さんやご家族が安心できる商品を開発したい」との気持ちから、高齢者の方にも手に取ってもらいやすい"アナログ"にこだわりました。
迷子札と違い個人情報の流出リスクが最小限で、GPSのように電池切れの心配もありません。
高齢者だけではなく、子どもから大人まで外出時の急病や事故、災害時の連絡手段などあらゆる身元不明に対応できる点でも今後注目される商品ではないでしょうか。(ライター:けあるひの)